リボ払いで「毎月30万返済」33歳が見た地獄の結末 最大8枚のクレカで借金、自己破産寸前まで達し…
有名大学を出て、広告代理店に勤務するなど、社会的にはハイスペックに該当しそうな佐々木さん。一方、マネーリテラシーについては、なかなか問題を感じさせるのも事実だ。
なぜ、このような状態に陥ってしまったのだろうか? 尋ねてみると、その要因は幼少期の頃から変わらない金銭感覚が関係していると自己分析しているらしい。
限度額いっぱいまで使うという癖は昔から
「思えば、子どもの頃からおばあちゃんにお小遣いをねだっては、すぐにお菓子やおもちゃを買ってしまう子どもでした。『和也はお金があったら全部使っちゃうのね』なんて言われたこともあります。
だからといって、おばあちゃんや両親からいつもお小遣いをねだるわけではなく、その時にもらった額を次のお小遣いの日までに全部使うという感じでした。この頃から、限度額いっぱいまで使うという癖は変わらなかったということですね(笑)」
なお、佐々木さんは子どもの頃、カードゲームが好きで、欲しいカードが出るまでパックを買い続けていた。自分が今楽しんでいるカードもいずれ、みんなやらなくなってしまう。あれだけ欲しかったカードも、紙くずのようになってしまう。だからこそ、今この瞬間に欲しいと思うなら、全力で手に入れよう!……子どもながらに、わりと”宵越しの銭は持たない”タイプだったらしい。
一方、両親と父方、母方の祖父母はみんな自営業を営んでおり、お金に堅実な人たちだった。
「両親からは『金の切れ目が縁の切れ目』と口酸っぱく言われてきたので、平気でキャッシングできても、いまだに両親からお金を借りることはできません。
300万円だったので、任意整理をしなくても親に頼み込めばなんとかなったとは思うのですが、どこかで、『堅実な親にお金に関しては迷惑をかけられない』という恐れがあったんだと思います。
振り返ると、僕だけ金銭感覚が緩かったんでしょうね。昔から10円玉貯金すら貯められず、親戚からもらったお年玉を管理するための口座を両親は作ってくれましたが、その口座の暗証番号すら知りませんから。お金を使う人って、お金が大好きに思われるかもですが、むしろ逆で、お金への執着が少ないと思うんですよ。
子どものときからそんな金銭感覚だったので、今も常に金欠という状態は別におかしくはないんですよね」
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