リボ払いで「毎月30万返済」33歳が見た地獄の結末 最大8枚のクレカで借金、自己破産寸前まで達し…

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「任意整理」とは弁護士がカード会社と交渉し、毎月かかっている利息を減額してもらい、債務者が無理のない範囲で返済できる計画を立てて、3〜5年程度の長期の分割払いで支払う内容にリスケジュールしてもらうというものだ(広告でよくある「国が認めた借金をチャラにする方法!」はこのことを意味する)。

任意整理の様子
任意整理時の、弁護士とのやり取りの様子(佐々木さん提供)

「任意整理で検索すると、これは4つある債務整理のうちのひとつであり、残りは『過払い金返還請求』『個人再生』『自己破産』ということを知りました。

当初は広告も胡散臭いので躊躇していたのですが、残された道が任意整理以外だと、自己破産しかないという事実に青ざめてしまい、すぐに弁護士にお願いしました。もう、ブラックリスト入りとかどうでもよかったんです」

こうして佐々木さんの毎月数十万円の返済額は毎月5万円程度になったが、その分カードは使用停止になり、また5年間は新たにカードを作れなくなった。

カードの負債額は300万円に膨れ上がって

このキャッシュレスの時代に佐々木さんは完全に現金派になったわけだが、それでも多重債務状態から抜け出し、毎月の返済額が減ったおかげで今は生活も気持ちもずいぶん楽になったという。

「でたらめなカードの使い方を10年近く続けて、リボ払いがどのぐらいになったのかはわかりませんが、後日弁護士から届いたカード会社との和解プランを見ると、すべてのカードの負債額は300万円に膨れ上がっていました……。これを2028年まで返済していく予定です」

「8社合わせて300万円程度か……」と思う読者諸氏もいそうだが、多重債務者は1社、1社の限度額が30万〜50万円程度のため、想像を絶するような負債額になることはそうそうない(それでも、300万円はそこそこの大金だが)。

しかし、返済額が減っても、背負っていくものは残った。

「信用情報に傷が入り、完全にブラックリストに入ってしまいました。これによって新たにカードを作ることができないだけではなく、賃貸物件を借りるときも保証会社によっては信用情報を見られるため、審査が通らないこともあるそうです。そのほか、携帯電話を新規で契約できなくなるとか、それなりに制限はあるみたいで不安ですが、それでも昔のように切羽詰まって生活しなくてもいいのは本当によかったです。

彼女からは『そろそろ結婚しようよ』とせがまれていますが、まだ借金のことは伝えていないので、いつ告白しようかと悩んでいます。実は奨学金の返済も残っていますからね……(笑)」

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