「おいしい枝豆」を瞬時に見分けるには? ビールのつまみの定番、実は奥深い裏側
「おいしい枝豆」と聞いて、私たちが想像するのは実がぎっしりつまっていて、ふっくらと膨らんだ枝豆。しかし、丸山さんに言わせると「さやがふっくらとして大きな実がつまった枝豆は、実際は美味しくない」。
「さやがパンパンになるほど豆が詰まった枝豆は、成長し過ぎた状態」(丸山さん)だという。つまり、枝豆から大豆になりかけている真っ最中。この状態では、うま味成分であるアミノ酸や糖分がピーク時よりも減ってしまっている。また、枝豆の中の薄皮も厚くなってくるので、食感も自体も落ちてしまう。
農家直伝!美味しい枝豆の見分け方はコレ!
おいしい枝豆のポイントは、豆と豆の間の「くびれ」がきちんと残っているかどうか。また、育ちすぎた枝豆はさやの色が白っぽくなる。さやが綺麗な「エメラルドグリーン」であれば、成長しすぎておらずうま味や甘みがベストな食べごろといえる。
新潟県の枝豆農家では、豆が1粒しかついていないさやは出荷前にすべて取り除いてしまう。これは、枝豆王国・新潟の農家のこだわりで、より立派な商品を消費者の元に届けたいという想いから行われている。
また、意外と知られていないことだが、枝豆には実はたくさんの種類がある。その数はなんと300以上! 一見、全て同じような枝豆に見えるかもしれないが、時期によって旬やおいしい枝豆は違う。より長い期間消費者へおいしい枝豆を届けるため、枝豆農家の丸山さんは毎年3種類の枝豆を栽培している。
「弥彦むすめ」の旬はまさに今、6月中旬まで。そして、その次は7月中旬までが旬の「夏子」、そして8月いっぱいまでは「湯上り娘」という品種を出荷する。ちなみに、新潟県弥彦村の中では、その後さらに旬を迎える枝豆を育てる農家もあり5~11月の半年間に渡って枝豆を出荷している。
最後に家庭でのおすすめ調理法を丸山さんに聞いてみると、枝豆本来の風味を楽しむため、そのまま茹でて味わう事がいちばんという。
これからビールがより一層美味しくなる季節。お酒のお供に、ご家庭で最高の枝豆を、最高の調理法で楽しんでみてはいかがだろうか?
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら