実は世界一!日本のウイスキーがスゴイ理由 「マッサン」の思いを紡ぐ職人のワザ
ニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝。90年以上前に本場スコットランドから日本へウイスキーの製法技術を持ち帰った彼をモデルにしたNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」のヒットで、日本国内のウイスキー人気に火が点いている。特に「竹鶴」「余市」といったニッカウヰスキー製品への注目はかつてないほどだ。
創業者マッサンから受け継がれるウイスキーへの情熱。1月24日(土)夜7時からTBSテレビで放送の「ジョブチューン・アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」に出演する佐久間正さんは、その情熱を現代に継承する職人のひとりだ。ニッカウヰスキーで32年間ウイスキーを作り続け、現在はチーフブレンダーとして活躍する。
ブレンドは味の決め手
ウイスキーの味の決め手となるのがブレンドだ。日本のブレンダーの技術は、世界でも高く評価されている。現在、ニッカウヰスキーで佐久間さんがブレンドを手掛けたウイスキーが多数販売されているが、佐久間さんは多い時で1日150種類のウイスキーをテイスティングしブレンドする。
そもそも、なぜウイスキーを作る際にブレンドする必要があるのだろうか。それは、一つ樽のウイスキーだけだと味の個性が強すぎる、それぞれの原酒の個性を活かすためだ。さまざまなウイスキーを混ぜ合わせる事で、香りや味を調和されおいしいウイスキーとなる。一般に売られているモルトウイスキーは1本あたり10種類以上の原酒がブレンドされている。1本およそ5000円のモルトウイスキー「竹鶴17年」は、原酒を50種類以上もブレンドして作られるそうだ。
ウイスキーと耳にすると、スコッチウイスキーやアメリカンウイスキーなど海外のお酒とイメージするかもしれない。しかし、日本のウイスキーが世界5大ウイスキーのひとつに数えられ、実は「世界一」の称号を得ていることは日本人にあまり知られていない。