「能登地震」を元日のテレビはどう放送したか 放送を続けたのはNHK、TBS系列、読売テレビ
以上が関東の元日の様子だ。
関西・中京地区の放送は?
さて同じ1月1日、関西のテレビ局はどんな放送をしたか。
表は先の関東のテレビ局と対比しやすいように、系列の順番を合わせてある。関東とほとんど同じだが読売テレビが21時以降も地震報道を続けており、そこだけ関東と違っていた。このため関西ではNHKと毎日放送(TBS系列)に加えて日本テレビ系列の読売テレビの3局が地震報道を夜まで続けたことになる。
読売テレビにこの理由を質問したところ「当社の緊急編成マニュアルにおいては、近畿エリア内の『津波警報』は『(CM・提供中も)カットイン可』となっており、レギュレーション通りの対応ではありました」との回答。ルール通りやったまでのこと、ということらしいが、関西の人々にとっては頼もしい状況だっただろう。能登半島との距離を考えると、関東と関西で対応が違うのは当然のことと思う。
中京地区(愛知・岐阜・三重の3県)の放送内容も表にしたのでお見せしておく。
内容としては関東とほぼ同じだが一点だけ違いがある。TBS系列のCBCが16時8分にまず「震度5の地震発生」を番組を切り替えて放送しているのだ。その後、2分間ほど元の番組に戻った後、再び16時10分から「震度7の地震」の報道番組に切り替わっている。これも局としてのルール上のことなのかもしれないが、いち早い対応として特筆しておきたい。
1月2日については表で説明するほど込みいってはいない。
まずNHKは地震報道を続けた。一般ニュースや気象情報も挟みつつ、基本的に地震報道で朝から夕方まで通した。そこに、17時58分に突然、羽田空港からの機体が炎上する映像が放送された。日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突した事故だ。当初は何がなんだかわからなかったのが、徐々に実態がわかってきた。
その後「ニュース7」の時間でも19時20分まで航空機炎上の詳報が続き、また地震報道に戻ったり、他のニュースも伝えたりし、20時58分まで報道の時間となった。
そして21時からはようやく「歴史探偵・光る君へコラボSP」などの通常の正月番組に切り替わった。
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