22歳の時、19歳で出会った2つ下の女性とお付き合いをすることになった。高校の時から、女性関係全般が苦手なはやせさんだったが、なぜかその女性とは話すことができた。
「ガキ使」で経験値は上がったとはいえ、結局、放送作家にもなれず、テレビ局にも入れなかった。
養成所のクラスに、キラリと輝く人がいた
そんな折、「ワタナベエンターテインメント」のタレント養成所「ワタナベコメディスクール」に「作家企画専攻」コースがあると耳に入ってきた。
「それで改めて入学しました。そこで、また悪いところが出て『俺はすでに1年間、ガキ使の現場で働いたけど、こいつらはまだずぶの素人だな』って舐めた感じで入っちゃいました。でも実際には、1年を通して僕の成績はドベでしたね」
クラスの中にキラリと輝く人がいた。後に、都市ボーイズでコンビを組む岸本誠さんだった。当時、はやせさんは23歳で、岸本さんは27歳だった。
「誰から見ても彼がトップでしたね。例えば宿題が出ても、岸本さんは完璧にこなしていました。僕はひねてるから、変にいじくり回して出したりするんですよ。性格は対照的でしたけど、何故か仲良くなりました。岸本さんがクラス内にグループを作っていて、その中に僕も呼ばれました」
1年が経ち、学校の卒業課題が出された。「自分の見たい番組をプレゼンする」という内容だった。
基本的には「スティーブ・ジョブズがiPhoneを紹介する」時のようなスタイルでプレゼンする人が多かったのだが、はやせさんは一人だけコント形式で紹介した。あまり評価されず落ちてしまった。
岸本さんはいつも通り完璧にこなして、トップで合格した。
「『これが人生の分かれ目で、もう二度と会わなくなるんだろうな』
と思っていたら、岸本さんが話しかけてきました」
「審査員全然見る目ないね。お前のプレゼンが一番面白いのにね」
と岸本さんは言った。
(後編に続きます)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら