超人気「オカルト系YouTube」数奇な誕生の背景 登録者数32万超「都市ボーイズ」が生まれるまで

✎ 1〜 ✎ 119 ✎ 120 ✎ 121 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
「食えなかった期間が長いからだと思いますけど、『急に、食えなくなるんじゃないか?』とか変に考えちゃって、眠れなくなる日がありますね」と語るはやせさん(筆者撮影)
この記事の画像を見る(7枚)
これまでにないジャンルに根を張って、長年自営で生活している人や組織を経営している人がいる。「会社員ではない」彼ら彼女らはどのように生計を立てているのか。自分で敷いたレールの上にあるマネタイズ方法が知りたい。特殊分野で自営を続けるライター・村田らむが神髄を紡ぐ連載の第114回。(前半はこちら

怪奇ユニット「都市ボーイズ」のメンバーであるはやせやすひろさん(35)。

タレント養成所「ワタナベコメディスクール」内の「作家企画専攻」コースで、後にユニットを組むことになる、放送作家仲間の岸本誠さんと知り合った。

卒業後、制作会社の手伝いをすることになったが、はやせさんとの付き合いは続いていった。

彼女の貯金を取り崩しながら生活

フリーランス稼業成功の心得―東洋経済ONLINE BOOKS No.1
本連載が電子書籍になりました。『フリーランス稼業成功の心得―東洋経済ONLINE BOOKS No.1』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「僕はガキ使の時の精神的ダメージがかなり残っていてアルバイトができなくなってました。フリーランスとして仕事を取っていたんですけど、人と接する時はつい、『この人も殴ってくるんちゃうか?』とか思っちゃってパニックになったり。そもそも苦手だった対人関係も、ますます苦手になってしまいました。

がんばって行こうとしても、『●●駅集合です』って言われて、その駅に近づくとパニックになってきて、電車を降りて吐いてしまう……とか」

職場に行けなくなるたび、彼女に、

「彼の具合が悪くなったので、行けなくなりました」

と電話をかけてもらった。

なかなか仕事に行けず、月平均4万円くらいの収入しかなかった。足りないぶんは、彼女に払ってもらっていた。彼女は高校時代から貯めていた貯金を取り崩しながら、生活していた。

次ページ彼女の貯金をすり減らしていく日々
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事