50代で「若々しい人」と「いきなり老ける人」の差 仕事繋がりの同じ人とばかり話していませんか

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なぜなら毎朝の通勤や退社後の寄り道も含めて、一日の運動量が大幅に減ってしまうからです。本人は「楽だな」と思うかもしれませんが、職場では気を張って自宅ではくつろぐというON/OFFの切り替えがなくなって、一日が何となくホッとできない時間になってしまいます。これで精神的にかえって疲れてしまうのです。

しかも出社しなくなれば必然的に会話が減ります。雑談のような気楽な会話でも人と話すことで気分が軽くなったり笑ったりします。同僚との飲み会のようなストレスを発散させる機会も減りますからだんだんうつっぽくなる人が増えてきます。

そういうときでも、定年後の20年に自分がやりたいことや楽しみな世界を見つけている人は、在宅のままでもON/OFFを切り替えることができます。「ここまでは仕事」「さあ、ここからは好きな読書だ」と切り替えることで、同じ一日、同じ部屋にいても変化をつけることができるからです。

リモートワークというのは、運動量や会話の減少に加えて一日の中の変化を奪っていくということは心に留めておいたほうがいいでしょう。

会社以外の人間関係を少しずつ広げる

リモートワークはコロナが5類に移行されても一定の定着を見せています。職種はある程度限られますし、出社と在宅の比率もさまざまですが、通勤に時間のかかる首都圏では約4割の定着率になっています。

それによって社内での会話が減って前頭葉への刺激が弱まる懸念はありますが、必ずしもそうとは言い切れません。

ある50代の会社員は近所に顔見知りが増え、話し込むことが多くなったと言います。

「通勤がないから昼休みに近所を散歩したり、その日の仕事が終われば駅前の商店街に出かけたりする。そこで何となく話しているうちに急に親しくなったりします」

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