岸田首相、裏金問題への対応が遅れた「衝撃の真相」 検察の動きを把握せず、「解散」の環境作りを優先

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そこで今の主流派が推せる候補として浮上しているのが上川陽子外相だ。上川氏に派手さはないが、女性初の首相となれば注目されるのは間違いないし、ダークホースゆえの新鮮さもある。

別の首相候補が急浮上する可能性も

ただ岸田派の上川氏が、岸田首相の後継になることが許されるのか。また上川氏を支えるチームが存在しないなど、まだまだハードルも高い。

岸田派幹部は「名前が早く浮上しすぎて、失速するんじゃないか」と見立てを語る。こうした混沌とした状況の中で、今は想像もしていない首相候補が急浮上してくる可能性もある。

派閥パーティー巨額裏金問題により、日本の政治は大きな混乱の渦に飲み込まれた。自民党が自浄能力を発揮できるのか、一方で野党が国民の不満の受け皿としてきちんと存在感を示せるのか。野党がここで自民党に代わる選択肢を示せなければ、国民への背信行為だと言わざるをえない。

国際的にも大変動の年となる2024年を前に、政治家はもちろん私たち国民も強い危機感を持って、国難に対応していく覚悟が必要となるだろう。

青山 和弘 政治ジャーナリスト、青山学院大学客員研究員

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あおやま かずひろ / Kazuhiro Aoyama

元日本テレビ政治部次長兼解説委員。1992年日本テレビ入社。1994年に政治部に異動し、以来羽田政権から石破政権まで16の政権を取材。野党キャップ、自民党キャップ、ワシントン支局長を歴任し、国会官邸キャップを2度6年に渡り務める。与野党、省庁を問わない幅広い人脈を持ち、分かりやすい解説には定評がある。2021年に独立し、メディア出演、記事執筆など精力的に活動している。HP:青山和弘オフィシャルウェブサイト

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