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岸田首相、裏金問題への対応が遅れた「衝撃の真相」 検察の動きを把握せず、「解散」の環境作りを優先

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  • 青山 和弘 政治ジャーナリスト、青山学院大学客員教授
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これに対して側近の1人はこう言った。

「総理がご決断されればできます」

しかし別の側近が語気を強めた。

「総理、そんな無理をしたらますます国民の支持が離れます。結果に責任が持てません」

これによって乾坤一擲のクリスマス総選挙も見送られた。そして12月の声を聞いた途端、裏金問題が一気に大手メディアにも浮上。岸田首相が解散を打つチャンスは完全に失われた。

検察が官邸に送ったメッセージ

岸田官邸は特捜部の動きをつかめず、ただ立ちすくんでいるように見えた。だが、検察も官僚組織の一部。官僚のトップに立つ事務副長官などは一定程度動きを把握していてしかるべきなのだが、情報はほとんど首相に上がっていなかった。このまま臨時国会が終わって捜査が本格化すれば、捜査対象となった議員は、仕事どころではなくなる。

複数の関係者によると、見かねた検察はここにきてあるルートを通じて官邸にメッセージを送ったという。

「国会閉幕までに安倍派5人衆は要職から外したほうがいい。捜査に協力すれば年明けの通常国会の前に捜査は終わらせたい」

まだ誰がどのような罪状でどの程度の罪に問われるかもわからない段階で、安倍派議員を閣僚や党幹部から更迭するのか。反発は必至だったが、岸田首相にはこの時点で、検察のメッセージに乗るしか選択肢はなかっただろう。岸田首相は臨時国会閉会と同時に、安倍派の全閣僚、全副大臣、全党幹部の一掃に踏み切った。記者会見では苦み走った顔でこう語った。

「国政に遅滞が生じることはあってはならない」

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