高級ホテルやスイーツ店も「おせち」最新トレンド キャラクターや、有名レストランのおせちも

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名店もラグジュアリーホテルも、コロナ禍でテイクアウトなどの物販に力を入れており、それがおせちの販売にも活かされている。

ホテルは晩夏から初秋にかけてクリスマスケーキやクリスマスディナーの発表会を行うが、同時期におせちの発表を行うところが少なくないことからも、おせちにも注力していることが窺えるだろう。

さらには大手の飲食店運営会社も、おせちに力を入れている。「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」「鍋ぞう」などを運営するワンダーテーブル、カッパ・クリエイトやレインズインターナショナルを傘下にもつコロワイド、「鮨 銀座おのでら」や一つ星「薪焼 銀座おのでら」を擁するONODERA GROUPなどは、自社のオンラインショップを運営しており、そこで販売しているのだ。

スイーツおせちも登場

名店や、ホテル、レストランなどさまざまなおせちを紹介してきたが、中身の多様化についても触れておきたい。

最近のトレンドとして、肉、オードブル、フルーツ、スイーツなど特定のものに焦点を当てたおせちが人気だ。

中でも目を引くのは、パティスリーのスイーツではないだろうか。「ピエール・エルメ・パリ」「トシ・ヨロイヅカ」「モンサンクレール」といった味も知名度も抜群のパティスリーが、スイーツだけのおせちをつくっているのだ。

おせち
モンサンクレールのおせち(写真:高島屋公式サイトより引用)

甘いものが中心のおせちは、“スイーツおせち”や“デザートおせち”などと呼ばれている。スイーツ中心のおせちは、甘党であったり、おせちをあまり購入してこなかった人たちからの関心も高まっているようだ。

もう1つ注目したいのが“ミックスおせち”。オーセンティックなおせちであれば、当然のことながら伝統的な日本料理が中心だ。

田づくり、黒豆、昆布巻、数の子、紅白なます、海老、伊達巻、栗きんとんなど、由来のある縁起物が使われている。しかし、それだけではつまらないので、洋食や中国料理と組み合わせたものも少なくない。

和食と洋食の組み合わせがいちばん多いが、和食と洋食、中国料理の「和洋中が揃ったおせち」も人気だ。

二つ星を獲得したこともある「京料理 たか木」、大阪の一つ星「メゾン タテル ヨシノ」、京都の一つ星「京、静華」がコラボレーションしたという、夢のような和洋中おせちもある。

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