たくさん貯金したいなら、この「常識」を知れ ボーナスが残らない人に共通する特性

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おカネが増えない低金利。そして、微々たる利息や運用益から引かれる20%以上の税金。この2つを知っておくと、NISAのありがたみがよくわかります。

NISA(ニーサ=少額投資非課税制度)は、1年の投資額100万円までは、運用益に課税されません。収入や職業の有無など制限はなく、どんな人でも20歳以上なら5年間は、どれだけ儲けても非課税です。5年後は

①もう一度、NISA口座に入れる
②普通の口座に入れる
③売却する

 

の3つから選べます。

30代の会社員が、LINEで同級生に「NISAって知ってる?」と聞いたところ、みんな「名前だけ」「俺も」「オレも」「おれも」……。と、そこで会話が終わったそうです。上場企業に勤めている40代のビジネスパーソンでも、「あれって証券会社の新商品ですよね」という方や「NISAって60歳まで下ろせないんですよね」と聞かれた経験が、筆者にはあります。いずれも間違いですので、その都度、説明しています。

日本証券業協会の調べでは、「NISAについて知っている」人は76%と認知度は高いものの、「NISAの内容まで知っている」と答えた人は17%。そのうち、40代にかぎってみれば人口の6%しか口座開設をしておらず、実際に取引した人はそのうち44.5%なので、人口のわずか3%しかNISAを利用していないことになります。

どうりで、飲み会の席でもNISAが話題にならないはずです。知らないので語りようもありません。一方、全国の825万人は、おそらく、この相場で利益を出していることもお忘れなく。2016年1月から未成年向けのジュニアNISAも始まります。お子さんに教えてあげられるように、知っておきたいものです。

NISAはいくらから?

100万円という数字が独り歩きしてしまい、100万円を持っていないからNISAはできないと思っている人もいますが、下限は設定されていません。NISAで買えるいちばん安い商品を探したところ、100円台で買えるETF(上場投資信託)がありました。証券会社によっては、毎月500円ずつ、積み立てで投資信託が買えるところもあります。

NISAの投資対象は、株や投資信託です。「株」というと、おカネ持ちがやるイメージですが、今は最低購入額が下がり、10万円以下で買える株は約1000社、東証1部だけでも約50社あります。東証1部の平均配当利回りは1.4%。株価が高くなったとはいえ、まだまだ預貯金に比べると、高い利回りです。

また、投資信託なら銀行でも取り扱っているところがあります。もちろん、すべてのおカネで株を買うのではなく、当分(およそ5年)使わないおカネがあるなら、資産形成を目的に、NISAで少しずつ株や投資信託を買うのがいいでしょう。

自分の将来のために、積み立てたおカネが節税になって、さらに儲けた分に課税されない商品があるとしたら?

「そんなうまい話はない」という人が多いのですが、以前からあります。確定拠出年金と、自営業者のための年金の上乗せ制度、国民年金基金です。

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