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学者・エコノミストが選ぶ経済書・経営書【2位】 BNPパリバ・河野、第一生命経済研・永濱…

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インフレ後の日本を考えるヒント。

『21世紀の財政政策』書影
『21世紀の財政政策 低金利・高債務下の正しい経済戦略』/Olivier Blanchard 米ピーターソン国際経済研究所シニアフェロー、米マサチューセッツ工科大学(MIT)経済学名誉教授
(日経BP 日本経済新聞出版)(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)

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膨大な出版物から読者は何を選んだらよいのか。恒例の「ベスト経済書・経営書」のアンケートを経済学者、エコノミストを対象に実施した。

財政政策を活用する利点

週刊東洋経済 2023年12/23・12/30新春合併特大号(2024大予測)[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年12/23・12/30新春合併特大号(2024大予測)』。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

2位は『21世紀の財政政策 低金利・高債務下の正しい経済戦略』だ。

低金利は債務の財政面の費用だけでなく厚生面の費用も低下させる。金融政策の余地が縮小する低金利下では、マクロ経済安定化のために財政政策を活用することの利点が大きい。著者はこうした考え方を基に、財政政策の役割を明らかにしようとする。

▼編集者・宮崎志乃氏に聞く

原題をそのまま和訳すると「低金利下の財政政策」。企画会議では、「これほど金利が上がっている今、なぜこの本を出すのか」と議論になった。しかし、長期的なスパンで財政政策を見つめ、インフレの後に何が起こるかを考えるに当たっては、やはり示唆に富んだ内容に違いない。「21世紀の」という言葉に、今後長く参照されるべき本だという思いを込めた。

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