グローバルサウス、経済成長、データ分析、ジェンダー……
膨大な出版物から読者は何を選んだらよいのか。恒例の「ベスト経済書・経営書」のアンケートを経済学者、エコノミストを対象に実施。本記事では、第5位までにランクインしなかったものの必読本と呼ぶべき10冊を一挙公開する。
1『資本とイデオロギ-』
トマ・ピケティ 著/みすず書房/6930円
所得分配の長期動態の原因を、政治とその基礎にある思想(イデオロギー)まで掘り下げて論じている。学術的研究として価値が高く、現実的意味も大きい。(岡崎哲二)
2『綿の帝国 グローバル資本主義はいかに生まれたか』
スヴェン・ベッカート 著/紀伊国屋書店/4950円
「グローバルサウス」の先進国に対する反発。その奥底には、グローバル資本主義が発展した19世紀につくられた世界構造があると知ることになる。(会田弘継)
人はなぜ働くのか
3『労働の思想史 哲学者は働くことをどう考えてきたのか』
中山 元 著/平凡社/3300円
人はなぜ働くのか。原初的な労働から、AI利用、ギグワーカーの登場まで捉えている。哲学×働くという視点で人類の歩みを振り返る取り組みは壮大だ。(常見陽平)
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事