グローバルサウス、経済成長、データ分析、ジェンダー……

膨大な出版物から読者は何を選んだらよいのか。恒例の「ベスト経済書・経営書」のアンケートを経済学者、エコノミストを対象に実施。本記事では、第5位までにランクインしなかったものの必読本と呼ぶべき10冊を一挙公開する。
![週刊東洋経済 2023年12/23・12/30新春合併特大号(2024大予測)[雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Pa1qc9iYL._SL500_.jpg)
『週刊東洋経済 2023年12/23・12/30新春合併特大号(2024大予測)』。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら
1『資本とイデオロギ-』
トマ・ピケティ 著/みすず書房/6930円
所得分配の長期動態の原因を、政治とその基礎にある思想(イデオロギー)まで掘り下げて論じている。学術的研究として価値が高く、現実的意味も大きい。(岡崎哲二)
2『綿の帝国 グローバル資本主義はいかに生まれたか』
スヴェン・ベッカート 著/紀伊国屋書店/4950円
「グローバルサウス」の先進国に対する反発。その奥底には、グローバル資本主義が発展した19世紀につくられた世界構造があると知ることになる。(会田弘継)
人はなぜ働くのか
3『労働の思想史 哲学者は働くことをどう考えてきたのか』
中山 元 著/平凡社/3300円
人はなぜ働くのか。原初的な労働から、AI利用、ギグワーカーの登場まで捉えている。哲学×働くという視点で人類の歩みを振り返る取り組みは壮大だ。(常見陽平)
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