お茶を注ぐときには、急須のふたを指で押さえましょう。両手で急須を扱うことによって丁寧さが増し、ふたがはずれて落ちる心配もありません。親指、人さし指、中指の3本指で押さえると動作が美しく見えます。
これだけでも十分おいしいお茶が完成するのですが、できればお湯の沸かし方にも気をつけたいものです。理想は薪の火に鉄瓶をかけて沸かしたお湯です。まろやかで甘味のあるすばらしいお茶がいれられるでしょう。
薪が無理なら炭で沸かしたいところですが、現実にはどちらも難しいでしょう。ガスで沸かしてもいいのですが、できれば鉄瓶を使ってほしいと思います。ガスやIHコンロで沸かしたお湯でも、やさしく丸みのある味になります。
「マグカップにお水を入れて電子レンジでチン、そこにティーバッグを入れています」という人もいるかもしれませんが、残念ながらもっともおいしくないお茶のいれ方です。電子レンジのお湯は、舌を刺すような、とがった熱を感じます。
体調の変化にも気づけるように
確かに朝は忙しいものです。だからこそ、気持ちを落ち着かせる時間が必要なのです。いつもより10分だけ早く起きてお茶をいれてみませんか?
丁寧にいれたお茶は「ああ、おいしい」としみじみ感じさせてくれますし、心の奥底から「今日も一生懸命に生きていこう」という気持ちが生まれてくると思います。
そして毎朝丁寧にいれたお茶を飲み続けることで、「今日はあまりおいしく感じない。疲れがたまっているのかもしれない」など、体調の変化に気づくことができるようになります。
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