毎朝10分早起きし丁寧にお茶をいれる禅のススメ 忙しい日々にほっと一息、落ち着く時間を

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朝の一杯に使う湯飲み茶わんは、奮発して高級なものを使いましょう。自然と扱いが丁寧になり、シンクに置きっぱなしにすることもできなくなります。

鉄瓶、急須、そして湯飲みを洗ってふきあげ、元の場所に戻すとき、背すじはシャンと伸びて「今日も一日、丁寧に生きていこう」と思えることでしょう。

お粥で体と味覚をリセット

一禅チャレンジ「お粥で体と味覚をリセット」
丁寧にお茶をいれたら、朝食も心を込めてしつらえましょう。
作るのは1品で十分。それはお粥です。
飽食の時代だからこそ、週1~2回は朝食にお粥を取り入れて、胃や腸、そして舌にかかる負担を取り除いてください。
作り方は簡単です。お米1に対して水3~4を入れて土鍋でゆっくり炊きます。炊飯器でもいいでしょう。
修行僧の朝食は白粥とごま塩、そして少量のお漬物だけです。非常に粗食なのですが、多くの禅僧は「朝食のお粥はおいしかった」と口をそろえて言います。
その味はもちろんですが、お米から炊いた粥、ごま、そして漆の器が奏でる香りのすばらしさからきているのです。
ぜひとも漆の器で食べてみてください。おいしさが違います。
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枡野 俊明 「禅の庭」庭園デザイナー、僧侶

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ますの しゅんみょう / Shunmyo Masuno

1953年、神奈川県生まれ。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣(当時)新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年、『ニューズウィーク』誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出。主な作品はカナダ大使館庭園、セルリアンタワー東急ホテル庭園「閑坐庭」、ベルリン日本庭園「融水苑」など多数。曹洞宗徳雄山建功寺住職、多摩美術大学環境デザイン学科教授。著書に『心配事の9割は起こらない』『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力』(以上、三笠書房)など。

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