「膝をたたくだけ」医師が勧める簡単すぎる健康法 最近注目の「若返りホルモン」が期待できる

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骨が大切だとは知っていても、そんな役割があることは知らなかった、という人も多いのではないでしょうか。

若返りホルモンが分泌される仕組み

ひざをたたくことの大切な意味は、骨に刺激を与えることにあります。その刺激が若返りホルモンを出すスイッチになるからです。

その仕組みを見ていきましょう。

「人の細胞は常につくり替えられている」という話を聞いたことがありませんか? もちろん骨も例外ではありません。あなたの骨も、大人になって硬くなったらそのままというわけではなく、常に新しい骨につくり替えられています。

これを骨の新陳代謝(骨づくり)といいます。古い骨が溶かされ削られる「骨吸収」と、新しい骨がつくられる「骨形成」の繰り返しによって、骨折しにくい強度を保っているのです。

骨の新陳代謝は、古い骨を壊す→新しい骨をつくる→古い骨を壊す→新しい骨をつくる……という繰り返しです。このとき骨を壊す働きをするのが「破骨細胞(はこつさいぼう)」。骨をつくる働きをするのが「骨芽細胞(こつがさいぼう)」です。

注目していただきたいのが骨芽細胞で、この骨芽細胞が働いているときに、若返りホルモンが分泌されます。

骨芽細胞は、骨に負荷がかかることに反応して働きます。骨に刺激が加わるなどして負荷がかかると「もっと強い骨をつくれ」という指令が出て、骨芽細胞が頑張るのです。

これが、「ひざたたき」をすると若返りホルモンが分泌される秘密です。
反対に、運動不足などで骨に衝撃が加わらない生活を続けていると、どんどん骨芽細胞は働かなくなります。

(『ひざたたき 世界一かんたんな健康法』より)

「ひざたたき」は面倒な準備や難しい練習は何も必要ありません。着替えたり出かけたりしなくてもいいし、場所や時間に縛られることもありません。

あなたの毎日の生活スタイルを想像してみてください。運動やストレッチは無理でも、ただ座っている時間をちょっと「ひざたたき」の時間にするくらいなら、できそうなイメージがありませんか?

座ったついでにひざをトントン。

テレビを観ながらひざをトントン。

友達や家族とおしゃべりしながらひざをトントン。

頑張って運動をしなくても、たったこれだけであなたの体には若返りホルモンが分泌されます。

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