「親に合わせる」が癖になった子が将来背負うもの 子ども時代の心の痛みは大人になっても残る
「毒親というほどではないけれど、親との関係がしんどい」
そんな親に対する“モヤモヤ”は、大人になった今だから表れた「癒し」の知らせかもしれません。SNS・ブログで人気の心理カウンセラー・寝子さんの著書『「親がしんどい」を解きほぐす』より一部抜粋・再編してお届けします。
子どものころに起きていた心の状態
親に対するしんどい気持ちは軽くしたいですよね。そのため、「このモヤモヤをなくすにはどうしたらいいだろう?」と悪いもののように捉え、追い払おうと行動したくなります。
けれど、感情や感覚は、なくそうとすればするほど強まってしまうものです。
その気持ちがどこからきて、今何を知らせているのかを的確に捉えることこそ、抱えているしんどさを解きほぐし、ご自身を深く癒すことにつながります。
つまり、ご自身のモヤモヤの正体を知ると癒しが始まることが多いのです。
そこで、親との間に起きる自分の感情に気づき、さらには癒しにつなげていくために、少し過去に遡ってみましょう。
私たちは、さまざまなことを過去から学び、今の自分を作っています。そういう観点では、親という存在の影響はとても大きいものです。今の自分の感情に気づこうというとき、子どものころの自分と親との関わりに、たくさんのヒントを見つけることができます。
私たちが子どもだったころ、どのような心理作用が起きていたのか、ひもといていきたいと思います。
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