「親に合わせる」が癖になった子が将来背負うもの 子ども時代の心の痛みは大人になっても残る

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今のご自身の“心の痛み”は、親の痛みを正しく反映しているものではなく、「子どものころの自分が受けた衝撃の強さ」です。

だからこそ、自分自身を思いやってあげることが大切になります。

親子関係の“無意識の巻き込まれ”に気づく

今の自分が癒すべきはきっと、親ではなく、あなた自身であるはずです。

『「親がしんどい」を解きほぐす』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

誰かのつらさや悲しさに直面したら、共感性があればご自身も同じようにつらく悲しい思いになることは当然の反応です。

ただ、その当然の反応をそのままにできずに「親のために何かしないと」となることで、「自分の課題ではない」とうまく区別できなくなるのが親子関係の特徴の1つです。このような“無意識の巻き込まれ”に気づいていきましょう。

意識することができたら、「子ども時代に“親の心の痛み”に敏感に傷ついていたのかも」「今でも“助けなきゃ”と思ってしまうのだ」「ある程度共感するのは自然なこと」などと、ご自身について詳しく知っていくことができます。

それだけで、ご自身の苦しみを和らげていくことにつながります。

寝子 臨床心理士・公認心理師

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ねこ / neco

スクールカウンセラーや私設相談室カウンセラーなどを経て、現在は医療機関で成人のトラウマケアに特化した個別カウンセリングに従事。トラウマの中でも、親子関係からのトラウマケアと性犯罪被害者支援をライフワークとしている。

臨床業務の傍ら、ツイッター(X)@necononegotで心理に関する発信をし始め、フォロワー1万人超え。対処法よりも自分を理解することに重きを置いた内容が支持され、ブログ記事は「探していた答えが書いてあった」「自分の状態がクリアに理解できた」と評判になっている。

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