四季報新春号のデータを図解で先取りしよう。
2023年に3万円台を回復した日経平均株価はその後も堅調だ。2024年初には新NISAも始動し、個人投資家の流入が活発化するだろう。
『週刊東洋経済』12月16日号の第1特集は「株の道場 新NISA時代に勝てる株」。本特集では『会社四季報』2024年新春号のエッセンスを完全に先取りした。いち早く「お宝銘柄」を見つけるヒントになるはずだ。
コロナ禍に苦しんだ百貨店、部品不足に悩んだ自動車は好業績を謳歌している。一方、巣ごもり需要に沸いた電機や半導体は調整局面入りに。四季報の新春号を基に、各業界とその代表企業の明暗を分析した。なお、各業界の上段の図解は四季報予想、中下段は会社計画で作成している。
【自動車】販売台数増、円安で絶好調
自動車メーカーの第2四半期決算は、半導体不足やコロナ禍による生産混乱が解消、各社の生産は上向き、販売台数が増加している。価格改定によって採算は一気に向上し、円安も追い風に、過去最高純益をたたき出す会社が相次いだ。今後はガソリン車やハイブリッド車で稼いだ利益を、EV(電気自動車)やソフトウェアといった新たな領域の研究開発に効果的に振り向け、魅力的な製品につなげる好循環を作れるかが、将来的な競争力を左右する。
円安も追い風
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