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2024年の日経平均は最高値3万8915円に近づく ストラテジスト・香川睦氏インタビュー

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ストラテジストが2024年の日本株式市場を占う。

楽天証券経済研究所 チーフグローバルストラテジスト 香川 睦氏
香川 睦(かがわ・むつみ)/楽天証券経済研究所 チーフグローバルストラテジスト。1989年から国内外の金融機関でファンドマネージャーや投資調査業務に従事した後、現職。米国駐在経験を生かしたグローバルな視点に定評

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2023年に3万円台を回復した日経平均株価はその後も堅調だ。2024年初には新NISAも始動し、個人投資家の流入が活発化するだろう。
『週刊東洋経済』12月16日号の第1特集は「株の道場 新NISA時代に勝てる株」。本特集では『会社四季報』2024年新春号のエッセンスを完全に先取りした。いち早く「お宝銘柄」を見つけるヒントになるはずだ。
週刊東洋経済 2023年12/16特大号(株の道場 新NISA時代に勝てる株)[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年12/16特大号(株の道場 新NISA時代に勝てる株)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

2024年も、日本の株式市場は復調を維持しそうだ。日経平均株価で3万7000〜3万8000円台をうかがうのではないか。

その支えとなるのが堅調な米国株式相場だ。実質GDPの前期比年率成長率は23年第3四半期に4.9%の高い伸びを示した後、第4四半期は1%程度に減速すると思われる。

利上げの累積効果が発現するうえ、個人貯蓄の減少、学生ローン支払いの復活など複数の要因が重なった結果だ。24年もマイナスではないが低成長が続く見通しで、米国景気はソフトランディングとなるだろう。

となると、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げは打ち止めになり、24年春以降は、利下げの可能性も浮上してくる。これは株式市場にとって願ってもない追い風だ。

AIが業績を後押し

しかも米国の企業業績は24年も最高益を更新する可能性が高い。それを後押しするのが、AI(人工知能)である。

さまざまなコンテンツを生成できる生成AIは、人間と同じような感性と思考回路を持つ汎用AI(AGI)へと進化し、それによってIT産業をはじめ、製造業、サービス業、金融、医療など幅広い業種で生産性が向上し、収益拡大を見込むことができるだろう。

米国株を個別に買うのは難しいが、S&P500やNASDAQ100に連動したインデックス投信やETF(上場投資信託)を投資の対象にしてみるのも一興だ。

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