100周年記念作が描く「ディズニー映画の本質」 CCOが語る、新作「ウィッシュ」で伝えたい想い
世界中に夢と希望を届けてきたディズニーが、1つの節目となる創立100周年を迎えた。100周年を記念する映画『ウィッシュ』が日本でも12月15日から全国公開される。
不穏な空気が世界中を覆い尽くす年に公開される100周年記念映画は、人々の心に明るい希望の光を灯す、ディズニーならではの未来へのメッセージを伝える作品になるのか。
本作の製作総指揮と脚本を手がけたのは、2019年からディズニー映画のクリエーティブの最高責任者を務める、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのCCO、ジェニファー・リーさん。ディズニー100年の集大成となるファンタジー大作に込めたいまの現実世界へのメッセージと、ディズニーのこれからの100年について聞いた。
100年の人類史を振り返り製作
――世界中が不穏な空気に包まれるなか、いまの生活やこの先の未来に不安を抱く子どもたちは多いと思います。そんな時代だからこそ、現実から離れて心から楽しめるファンタジー映画は必要です。ですが、本作ではそういった側面だけでなく、現実社会をメタファーとして映し出すことで、子どもたちに考えなくてはならないこと、立ち向かわなくてはいけないことがあることも同時に伝えています。
世界中が困難に直面している現状を、しっかり認識したうえで制作したい気持ちはありました。
本作は100周年記念映画ですが、この100年の人類史を振り返ると、さまざまなことが起こっています。
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