「仕事をさっさと始められない人」共通の傾向2つ 日本人特有の「ある習慣」を変えれば変わる

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【バイアス①】
リミット直前になると、一気に集中力が高まる「締め切り効果」

明確な締め切りが設定されていると、「それに遅れてはまずい」という理性が働くことで、リミット直前になると一気に集中力が高まり、これまでにないほどの猛スピードで作業ができる……という心理現象が「締め切り効果」です。

「火事場の馬鹿力」と同じように、切羽詰まった状況に追い込まれると、人間には驚くほどのパワーを発揮する能力があります。それを一度でも経験すると、「まだ大丈夫だな」と時間を逆算する習慣が生まれると考えられています。

「先延ばし癖」今すぐやめる

【バイアス②】
期限ギリギリまで仕事を膨張させてしまう「パーキンソンの法則」

「パーキンソンの法則」とは、英国の歴史政治学者パーキンソンが提唱した「仕事の量は与えられた時間をすべて使い切るまで膨張する」という心理作用です。

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本来ならば40分で終わる社内会議を、会議室を60分で予約したからといって、時間一杯まで引き伸ばすようなケースは、日常的によくあります。

その20分がムダになるとわかっていても、時間を使い切りたいという気持ちが働いて、時間はあれば、あるだけ使おうと考えてしまうのです。

こうした心理効果は、上手に活用すれば効果を発揮することもありますが、その背後には大きな「罠」が潜んでいます。

締め切り効果にばかり頼っていると、ギリギリになるまで動き出さない「先延ばし癖」がついてしまうため、計画的なスケジュール管理ができなくなります。一番の問題点は、いつも期限一杯まで時間を使うことによって、次のタスクの初動がつねに遅くなってしまうことです。

越川 慎司 クロスリバー代表取締役

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こしかわしんじ / Sinji Koshikawa

通信会社、ITベンチャーの起業などを経て、2005年にマイクロソフトに入社。業務執行役員としてPowerPointやExcelなどの事業責任者などを歴任。2017年に株式会社クロスリバーを創業。ムダ取りコンサルタントとして800社以上、17万人を超えるビジネスパーソンの効率アップを支援。日常業務にひそむ「名もなきムダ仕事」の撲滅に注力する。「株式会社クロスリバー」では、メンバー全員が週休3日・週30時間労働を継続。著書に『仕事ができる人のパワポはなぜ2色なのか?』(アスコム)ほか多数。

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