キシリトールガムは歯にいいと思う人が陥る誤解 思わぬ落とし穴で虫歯になっている可能性も

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キシリトールガム 歯医者
歯にいいとされるキシリトールガム。本当なのでしょうか?(写真:Camera三吉 / PIXTA)

自分自身のオーラルケアに自信がある人は予防歯科先進国のアメリカやスウェーデンでは約80%なのに対して、日本では約60%の人は自信がないそうです(ライオンによる調査)。

また予防歯科を実践している人はアメリカ、スウェーデンの約70%に対し、日本ではわずか26%。日本人の歯への関心の低さがデータでも浮き彫りになっています。

しかし「キシリトール入りのガムを噛むことを習慣にしているので、自分は歯への意識が高い」と考えている人も少なくないのではないでしょうか。

「キシリトール入り」と表示されていればそれだけで安心なわけではなく、思わぬ落とし穴によって虫歯の原因になっている可能性もあるのです。キシリトール入りガムの効果に迫っていきましょう。

 なぜ、キシリトールが注目される?

キシリトールは1976年にフィンランドで虫歯予防効果が発見されて以来、砂糖に比べカロリーが低く生体に安全なことから、虫歯予防の面で注目されてきました。

厚生労働省は「キシリトールは虫歯予防効果が実証されている天然甘味料」とし、「食後にキシリトール配合のガムなどを摂取するのが有効」としています。

このコメントを鵜呑みにすると、キシリトールは「天然甘味料だから安心だ」とか「虫歯を予防してくれるんだ」「キシリトール入りガムを食後に噛むと虫歯にならない」などと思う人もいるのではないでしょうか。

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