上島珈琲店「850円モーニング」にほほうと唸った朝 立地ヨシ・居心地ヨシのゆっくりできる喫茶店

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今回訪れたのは東京都内の山手線の駅から徒歩5分ほどの場所にある、オフィス街の路面店。2階建てで100席近くある大型店舗の店内BGMは、古いビッグバンドジャズ。内装は白い塗り壁調の壁紙と、ダークブラウンの木目の落ち着いた印象です。

上島珈琲店の紙おしぼり。キャラクターなどはないシンプルなロゴマーク(筆者撮影)

純喫茶の雰囲気を醸し出しつつも、居心地は現代的

昔ながらの喫茶店のムードを醸し出しつつも、席間にはゆとりがあり、布張りのシングルソファは低めで座面も広く、クッションの厚みもあり座り心地は上々です。

本物のレトロ喫茶は家具が小さく席間も狭かったりして、現代人にとってはきゅうくつだったりするのですが、「上島珈琲店」は、純喫茶の雰囲気を醸し出しつつも、ゆったりしたつくりで居心地はいたって現代的です。

それもそのはず。実は「上島珈琲店」の1号店が出店したのは2003年。昭和レトロな佇まいながら平成半ばの生まれなんです。

1996年に「スターバックス」、1997年に「タリーズ」が日本上陸し、アメリカ生まれのマグカップで飲むコーヒーチェーンが一大旋風を巻き起こしました。

その旋風のさなか「日本独特の喫茶文化や空間を大切にした大人のための本格珈琲店」というコンセプトで生まれたのが「上島珈琲店」だったのです。だからこそ、古き良き喫茶店の魅力を凝縮しつつも、現代人のニーズにも応える店づくりができるのかもしれません。

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