小泉進次郎が語るライドシェアの知られざる実態 イメージや誤解によって反対している人が多い

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――観光地、都市部を中心にタクシーやバス不足の問題が取り沙汰されています。打開案としてライドシェアは有効な一手となるのでしょうか。

「少なくとも、外国人観光客の方には間違いなくプラスでしょう。タクシーがなくて空港からの移動がスムーズにできない、空港からの移動手段がないから宿泊施設などでもこれ以上予約が取れない、という声は全国各地から既に聞いています。母国語でライドシェアを利用することで、移動のストレスが軽減される安心感にも消費拡大にもつながります。

横行する白タク対策、という点でもライドシェアは間違いなくあったほうがいい。政府が掲げる2030年に6000万人というインバウンド拡大策を考えると、単純に日本へ来てもらうだけではなく、日本を好きになってもらうという視点も重要です。『また来たい』と思わせる要素としても、移動にストレスがないというのは大事ですから」

海外でライドシェアを利用した感想

――ご自身でライドシェアを利用した経験はありますか。

「アメリカとオーストラリアで何度か使っていますね。直近だと今年8月にオーストラリアで利用しました。感じたのは、ライドシェアがないとあそこまで自由に移動できなかったということ。そして、細かく車種や料金などの条件が選べる点も便利ですね。日本のタクシーだとなかなか車種やドライバーまで選べませんが、ライドシェアならそれができる。

また女性専用車や、EV車など利用者が選択できる要素が多いことも安心につながります。実際に現地で何人ものドライバーさんと話しましたが、その中に7つのレストランのオーナーだった方がいました。レストランをすべて売って、60歳を超えてリタイアして悠々自適の引退生活に突入したら、こんなに人生つまらないとは!と感じたそうです。60代の自分でも働ける選択肢はないかと探したら、ライドシェアの仕事に出合えて充実している、と。

その時に今の日本に圧倒的に足りていない選択肢はこれだな、とも感じましたね。退職した元気な方が、一定の収入が見込め、かつ自己都合で働く時間を選択できる社会。人生100年時代に突入していく中で、ライドシェアをはじめシェアリングエコノミーの拡大は、生涯を豊かに暮らすことができる社会の選択肢にもなりうる、と」

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