「50歳以上しか雇わない会社」が掲げる採用の基準 社長が求める人材像、大切にしているポイント
社長:2つ目、さきほどの習慣が意識せずにできるようになったら、次の習慣に挑戦する。なんでもいいから、常に新しいことを始めることです。
著者:なんでもいいのですか?
社長:ほんとうに、なんでもいいです。「挨拶を欠かさない」でも、「9時をすぎたら食事を慎む」でもいいです。自分が前から気にしていたことをやればいいんです。
著者:たしかに……。私もやりたいと思っていたことがあります。
社長:ここまでで、だいたい皆5年かかります。でも皆、見違えるようになりますよ。
「5年もかかる」ということを聞き、私は正直、けっこう長くかかるのだな、と感じた。
そこで経営者に尋ねた。
著者:でも、習慣を続けられない人もいるのでは?
失敗はそれ自体がノウハウだ
社長:その通りです。そこで、3つ目、1つ挫折したら、次のものを設定する。無理してできないことを続けない。失敗は、それ自体がノウハウです。習慣には自分に合うものと合わないものがありますから、無理はしない。これは重要です。さきほどの「電話をかけ続ける」という社員は、そこにたどり着くまでに2回挫折しています。何かができない、ということについて、罪の意識を感じる必要はまったくありません。「自分のできないこと」を知ることは大事です。
シンプルに「続けられるものを続けよう」という発想だ。無理をしないと続けられないことは習慣化できないし、おそらくその人の強みでもない。理にかなっている。
社長:4つ目です。決して他人のせいにしない、ということを守ってください。人のせいにするということは、自らの人生を自分で決めていない、ということです。
著者:嫌な上司のせいであっても?
社長:ハハッ、そうですね。仮に上司のせいであっても、自分のせいであっても、結果は同じですから、悩むだけ時間の無駄でしょう?
著者:……。
社長:5つ目です。人に親切にする、ということを守ってください。
著者:ふつうですね。そんなことでいいのですか?
社長:もちろん。大事なことです。すべての変化は、人に親切にすることから始まります。安達さんは、電車でお年寄りに席を譲っていますか?
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