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ソニーが見据える「車載センサーでも世界1位」 「画像センサーの王者」が挑む新たな成長領域

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もちろん、先行するライバル企業は指をくわえて見ているわけではない。

シェアトップのオンセミは車載向けセンサー事業の責任者と社長がこの10月末から11月上旬にかけて相次いで来日。自動車OEM(完成車メーカー)や部品メーカーなどの顧客と商談を重ねた。

オンセミが用意した記者向けの説明資料では、競合先のセンサーとしてソニー製の画像センサーを使ったカメラが掲載され、オンセミ製のセンサーのほうが小型・高性能だと主張している。それだけ強くソニーを意識している。

オンセミが記者に配布した資料。消費電力や発熱、センサーの大きさなどで自社製品が“競合”より優れていると強調した(記者撮影)

オンセミのシニアバイスプレジデント、ロス・ジャトウ氏は、記者会見で「競争環境が厳しくなっていることは認識しているが、われわれのセンサーは他社のものに比べて性能的に優れており、首位の座を譲ることはない」と牽制した。

2025年度の目標はシェア39%

ソニーは今年5月に開いた事業説明会で、2025年度には車載向けのシェアを2021年度の4.3倍にすると発表した。ソニーによる推計では2021年度時点のシェアは9%。それを39%まで引き上げると公言したのだ。中長期ではトップシェアの座を狙う。

2023年度の車載向け画像センサーの見通しは、11月9日の中間決算発表で若⼲下⽅修正した。だがグループの十時裕樹社長は、「極めて一部の(自動車)OEMさんの事情とか、シェアの変化によるもので、中長期的なトレンドを変えるものではない」と、目標達成に自信をのぞかせる。

日本企業の撤退が相次いだ半導体分野で唯一勝ち残ってきたソニー。カメラやスマホ向けで培った技術で車載向けでも勝ちきれるか。テクノロジー分野の底力が試されている。

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