"停止は恐怖"声優・津田健次郎が語るプロの流儀 人気作で脚光、活躍の場広げるも慢心はしない
今回、『北極百貨店のコンシェルジュさん』で演じたケナガマンモスの造形作家・ウーリーでは、彼の中にある孤独にキーを置いた。

(画像:womantype編集部)
津田さん:彼が作る氷の作品は、全ていつかは壊れてなくなってしまうもの。そこには、亡くなった妻の想いが反映されているんです。
妻を亡くしたウーリーは、諦めだったり悲しみだったり、いろんなものがないまぜになりながら……言い方が合っているかどうかちょっと分からないけれど、それでも“生きてしまって”いる。そしてそれが彼の芸術の一つの軸にもなっている。
大切な妻を亡くしてから年月が過ぎ、彼の中ではすでに消化できているところも、消化しきれないところもあるはず。そういう背景や乾きを、声で表現できればと考えて臨みました。
妻を亡くしたウーリーは、諦めだったり悲しみだったり、いろんなものがないまぜになりながら……言い方が合っているかどうかちょっと分からないけれど、それでも“生きてしまって”いる。そしてそれが彼の芸術の一つの軸にもなっている。
大切な妻を亡くしてから年月が過ぎ、彼の中ではすでに消化できているところも、消化しきれないところもあるはず。そういう背景や乾きを、声で表現できればと考えて臨みました。
25年以上のキャリアを誇りながら、今なお慢心することなく、より良い表現を追い求めるーー津田さんのモチベーションに、改めて驚かされる。

(写真:洞澤 佐智子(CROSSOVER))
「いやぁ、楽しかった」と言って死にたい
表現に対する思いの鮮度の高さは一体何によって保たれているのか。最後にそう尋ねると、とても穏やかな口調でこう答えた。
津田さん:いつか死ぬからだと思います。しかも、そのいつかはそんなに遠い未来じゃない。もしかしたら明日かもしれないし、数十年後かもしれない。
だからこそ、最後は『いやあ、楽しかった』と死にたいんですよね。悔いや未練なんて何かしら残るとは思うけど、それでもやるべきことはやったと言い切れる、面白かったと笑える人生を送りたいです。
だからこそ、最後は『いやあ、楽しかった』と死にたいんですよね。悔いや未練なんて何かしら残るとは思うけど、それでもやるべきことはやったと言い切れる、面白かったと笑える人生を送りたいです。
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