24万円の「MacBook Pro M3」を使い倒してみた 入門機で動画編集もゲームも十分すぎる性能

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上位モデルとの外観の違いは、右側面のUSB-Cコネクターが省かれている点。内部構造では、ファンが1つ減らされている(筆者撮影)

Appleシリコン搭載のMacBook Proは、2021年に新しいデザインとして登場した。M1 Pro、M1 Maxの2つの高速化されたチップに、14インチ、16インチの新しいボディが用意された。

一方、基本形であるM1、M2を搭載するMacBook Proは、インテル時代から使われてきた13インチの旧来のデザインが採用されてきた。上位チップ搭載モデルとの差別化の意味もあったとみられる。

しかし今回、M3を採用するMacBook Proも、Appleシリコン世代向けに作られた新しい14インチボディを採用することとなった。この点は、エントリーモデルのMacBook Proとして、大きな進化となる。

明るく鮮やかなディスプレー

MacBook ProのM3搭載モデルは、14インチの新しいボディを採用したことで、基本性能を大幅に向上させている。特筆すべきは、エントリーモデルながら、上位機種と同じ「Liquid Retina XDRディスプレー」を搭載したことだ。

左側面にはMagSafe充電コネクターとUSB-Cコネクター2つ、ヘッドフォンジャックがある(筆者撮影)

従来、液晶ディスプレーのバックライトは画面の四辺に配置されてきたが、Liquid Retina XDRディスプレーは、画面全体の背後にバックライトを配置し、明暗のコントラスト比を500:1から100万:1まで引き上げることができた。

ドットそのものが発光する有機ELを搭載するiPhoneやApple Watchとは方式が異なるが、同様の高いコントラスト比と明るさを実現するディスプレーである。

そのため、特に「黒がより黒く表示される」という効果があり、映像や写真などはより引き締まって見え、またダークモードなど画面全体を暗くすることでの省電力効果も高まる。

特に、それほど高い性能が出なくてもいいが、ディスプレーの品質にこだわりたいという、写真の編集を仕事にしている人、あるいは趣味でも楽しみたいという人にとっては、MacBook Airとの明確な差別化となった。

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