24万円の「MacBook Pro M3」を使い倒してみた 入門機で動画編集もゲームも十分すぎる性能

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キーボード、スピーカー、マイクなども上位モデルと共通化されており、美しい立体サウンドが楽しめる(筆者撮影)

M3ファミリーで特筆すべきはグラフィックス性能の進化だ。

M3搭載のGPUは8コアもしくは10コアで、M2と同じ構成だが、GPUを効率的に活用するためのダイナミックキャッシングというメモリー割り当ての最適化が行われるようになる。性能としては、M1との比較で1.5倍だ。
加えて、レイトレーシング、メッシュシェーディングについては、ハードウェア処理を可能とし、消費電力の半減と処理性能の向上が実現している。簡単に言うと、3Dグラフィックスの美しいゲームを、カクつかずに楽しめるということだ。

イヤフォンの遅延低減も実感できる

実際に、Mac App Storeで配信されている「Lies of P」という、プレイステーションやXboxでも楽しめるゲームをプレーしてみたが、美しいグラフィックスをぐりぐりと動かすことができ、通常のプレーでストレスを感じることはないだろう。

ちなみにmacOS Sonomaには、対応するゲームを起動すると自動的に「ゲームモード」が適用される。ゲーム向けにCPUとGPUが優先され、Bluetoothで接続されるイヤフォンやゲームコントローラーの遅延低減が実感するレベルで得られるようになる。

こうしたM1 Maxと同等の高いパフォーマンスを発揮しながら、M1の頃から続く極めて高いバッテリー性能が引き継がれている点も特筆すべきだ。

出先での取材や原稿書きやビデオ会議、スライド作成、動画の粗編集をこなして家に戻ってくると、100%だったバッテリーは60%強残っている状態だった。心配なので充電こそするが、MacBook Proで毎日バッテリーを使い切るほど仕事をすることは、自分がバテてしまうため難しい。

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