真木よう子、喧嘩別れした仲代達矢に「謝りたい」 10代で無名塾を入団と退団、その経緯とは
樋口:めちゃくちゃいい関係ですね!
真木:唯一、私にぴったりだなって思う人ですね。
男性の「怪しい」境界線とは…
樋口:あと、リリーさんとのやり取りも面白かったです。探偵役のリリーさんが「ご主人の携帯をこっそり見てたんですか?」って言って、 かなえ役の真木さんがムッとして「そんなことしません!」って怒る場面あるじゃないですか。でも『太田上田』(中京テレビのバラエティ番組)に出ていた真木さんは、20代の頃、彼氏の携帯を見てたって言ってました!
真木:え! よく(番組)見てましたね(笑)。でも、樋口さんは、彼女の携帯見たことないんですか⁉
樋口:僕!? ないです! 今までの彼女に見られたこともないと思います。
真木:いやいや。女性が10人いたら、きっと7〜8人は彼氏の携帯見たことあると思いますよ(真剣)。でも、何もなくて見たわけじゃないですよ。怪しかったから見たんです(笑)。
樋口:“怪しい”って境界線が難しいですね(笑)。それにしても10人中8人って結構な確率! じゃあ、うちの妻も見てるのかな!? 僕の携帯の暗証番号知ってますからね……。
真木:それは見てるかも!? 怪しいっていうのは「こいつ、多分やってんな」って思うんですよ。
樋口:アハハ(笑)。いわゆる女の勘というやつですか!
真木:そうそう、それです。
樋口:あの、50代の男を代表して聞きたいんですけど、女性はこういうところで怪しいって分かるんだぞってポイントがあったら、ぜひ教えていただきたいです。違う香水の匂いして帰ってきたとか……?
真木:そんな単純なことじゃないんですよ!(怒)
樋口:あ、そっか(焦)、申し訳ありません! 男は馬鹿だからわからないんです!
真木:なんか不自然に優しくなるんですよ。お前のその優しさ、幸せそうだけどどうした? って。
樋口:うわ〜!(笑) でもよく知っている間柄でも、難しいですよね。今作でかなえが「私は、夫の何を知っていたのだろう?」って思う描写は、僕が大好きなフランソワ・オゾン(フランスの映画監督)の映画『幻』(2002年)で失踪した夫の幻を見続ける妻を演じたシャーロット・ランブリングさんとすごく重なりました。すごく深くて、ゾクゾクするような感じがありましたね。