カフェで仕事はアリかナシか「店側のホンネ」 迷ったら店の雰囲気や電源の有無で判断

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電源のあるカフェを探すなら、無料の検索サービス「DENGEN CAFE(電源カフェ)」が便利だ。情報提供などをもとに、首都圏を中心とした全国各地の充電できるカフェやレストランなど9500店舗を掲載している。アプリやウェブから、GPS、駅名検索で、充電できる店を探すことができる。

サイトの公開を始めて13年。運営会社社長の林大勇(だいゆう)さんは言う。

「最近のカフェは、電源があるばかりでなく、より作業のしやすい席が出てきました」

マナーを守って味わう非日常感

スターバックスコーヒーには、自習室のような半個室の席のある店舗がある。ついたてがあると隣の人が気になりにくい。

林さんのカフェの使い方は?

「例えば、『1時間で終わらせる』と決めて、カフェで仕事をすることがあります」

特に、企画を作るときはカフェに行くという。林さんは言う。

「ほどよい雑音があるから没入できるんです。ふいに聞こえた隣に座る人のキーワードが、予想の斜め上だったりすると、刺激を受けて、アイデアが生まれる瞬間があります」

ただ、カフェを使わないと決めていることもある。オンライン会議だ。店内の雑音による会話ストレスや情報漏洩(ろうえい)が心配だからだ。外出先で急にオンライン会議が入ったときも、カフェ以外を探すという。

「コワーキングスペース、ワークボックス、レンタルスペースなどに入ります。近くになければ、屋外で青空会議をしますよ」

個室の相場は、1時間千円くらい。安ければ1時間500円ほどの場所もあるそうだ。

会社HPによると、喫茶室ルノアールは、電源のある席が多いが、料金を払えば、仕事もできるブースや、会議室を使うことができる。

この原稿もカフェで書いた。他人のいるほどよい緊張感、いつもと違う机に座る非日常感、おいしいコーヒー。職場の蛍光灯の下とは違うひと時だった。

(編集部・井上有紀子)
※AERA 2023年10月16日号

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