カフェで仕事はアリかナシか「店側のホンネ」 迷ったら店の雰囲気や電源の有無で判断
本当にいいの?と思ってしまうが、店側のお願いは、店先のパネルに書かれていた。
※途中追加オーダー頂きましても利用時間延長にはなりませんのでご注意ください。
サザコーヒーの鈴木太郎社長が、このパネルに込められた思いを話す。
「いろいろな目的でいろいろなお客さまが見えますが、我々のコーヒーにも目的があるので、お互いさまなのです」
鈴木社長も、充電がない緊急事態の時は、電源を使ってもらいたいと思っている。充電を目的に来る人もいるだろう。
しかし、サザコーヒーとしてはおいしいコーヒーをたくさんの人に広める目的がある。鈴木社長は言う。
「電源を使いたいお客さまの目的と、お店の願いが、お互いに叶ってもらいたいと思っています」
OKともNGとも…
SNSでもカフェで仕事をするのはどこまで許されるのかということはたびたび論争になっている。そんななか、大手チェーン「ドトールコーヒー」広報課は本誌の取材にこう答えた。
「お客さまの利用目的・方法に関して、チェーンとして統一の制限等は設けておりません」
ただ、
「多くのお客さまのご期待に応えるため、一部店舗にて90分時間制を導入しており、長時間のご利用をご遠慮いただいている場合がございます」
この問題、有識者はどう考えているのか。カフェで仕事をすることについて、経済ジャーナリストの高井尚之さんは、「一概にOKともNGとも言えない」と考える。
「そもそもカフェには二つの役割があります」
まずは、飲食と場所の提供という「基本性能」。そして、「付加価値」だ。