2024年に始まる新NISA「円安時のベストな選択」 家計再生コンサルタントが勧める「賢い買い方」

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2020年の初頭から始まったコロナショックにより、世界中の企業の株価が一時的に大きく下がり、投資信託の基準価額も下がりました。

今までの歴史を見ても、1929年の世界大恐慌や、1973年のオイルショック、2007年の世界金融危機など、株価が大きく下がることはしばしばあり、個人の力で避けることはできません。

一時的に株価や投資信託の基準価額が下がり、買ったときよりも安くなったタイミングで焦って投資信託を売ってしまえば、損をすることになります。

しかし、株価は、たとえ一時的に大きく下がっても、やがて下がる前以上にまで回復し、全体として右肩上がりの成長をしていきます。

株価や投資信託の基準価額が下がっても、決して焦らずあわてず投資信託を持ち続ければ、いずれ高い確率で基準価額は上がってくるのです。

しかも、投資信託を長く持てば持つほど、複利効果が効いて、お金はどんどん増えていきます。

利益が積み上がっていけば、多少世の中の景気が悪くなっても、元本を割るほどのダメージを受けることは少なくなるのです。

投資先を分散させると、リスクも分散される

次に、「分散」とは、複数の国や地域、業種の会社に投資をする、値動きの異なるものを組み込む、商品を数回に分けて買うなど、投資対象や投資タイミングを分散させることです。

投資には多かれ少なかれ、リスクがつきまといます。

金融商品や不動産への投資はもちろんですが、銀行への預金にも「金利の低下」や「銀行の破たん」といったリスクがあります。

そうしたリスクを減らすもっとも効果的な方法は、「分散投資をすること」です。

投資信託なら、1つ商品を買うだけで、おびただしい数の会社に分散投資をすることができます。

特に、全世界株式インデックスファンドであれば、世界中のさまざまな国の会社の株式を手に入れることができ、リスクを分散させることができるのです。

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