「EVの未来像」自動車ショーの車をタイプ別に分析 電動化が加速、国内メーカーのコンセプトカー

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スズキの「スイフト コンセプト」(筆者撮影)
スズキの「スイフト コンセプト」(筆者撮影)

また、コンパクトハッチバックモデルの「スイフト」の新型モデルと予想される「スイフト コンセプト」も参考出品している。こちらもスペックや価格などの詳細は未公表だが、スタイルは現行モデルに近く、フロントグリルなどの変更により、顔付きがよりシャープになった印象だ。

ダイハツ工業の「me:MO」(筆者撮影)ダイハツ工業の「me:MO」(筆者撮影)

一方、ダイハツでは、軽乗用タイプのBEVコンセプトカーとして、「me:MO(ミーモ)」を展示している。大きな特徴は、内外装部品の構造をモジュール化するなどで、フロントグリルやホイールなどの意匠を変更できること。展示車では、グリルやホイールキャップに用意された穴に差し込むことで、まるでレゴブロックのように思い思いのキャラクターやデザインを楽しめる交換パーツを展示していた。さらに、me:MOでは、例えば、ドアパネルにあるサイドウインドウの大きさや形状なども、ユーザーの好みに応じてアレンジできるそうで、まさに、自分だけの1台を作ることを可能とするという。

ダイハツ工業の「OSANPO」(筆者撮影)
ダイハツ工業の「OSANPO」(筆者撮影)

また、同じく軽乗用BEVとしては、オープンカーの「「OSANPO(オサンポ)」も出展。ダイハツの担当者によれば、車名は、自然の中をまるで「お散歩」しているような気分で走ることができるモデルであることから。BEVの特性といえる圧倒的な静粛性や、少し高めの車高、オープンカーならではの開放感などが、そうした乗り味を実現するという。

商用車&小型モビリティの出展車両

本田技研工業の「N-VAN e:」(筆者撮影)
本田技研工業の「N-VAN e:」(筆者撮影)

軽自動車では、配送業などに使う商用タイプのBEVも数多く出展された。まず、ホンダでは、2024年春に市販を予定する「N-VAN e:(エヌバン イー)」を出展。ガソリンモデルの現行N-VANと同様の低いフロアや高い天井、助手席までフラットにできることで実現する広い荷室空間を継承。EVならではのスムーズな走りを持ち、WLTCモード値210km以上の航続距離を目標として開発しているという。

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