「EVの未来像」自動車ショーの車をタイプ別に分析 電動化が加速、国内メーカーのコンセプトカー

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三菱自動車の「D:X Concept」(筆者撮影)
三菱自動車の「MITSUBISHI D:X Concept」(筆者撮影)

三菱自動車(以下、三菱)では、本格的なオフロード性能を持つミニバン「デリカD:5」の未来形として、電動クロスオーバーMPVのコンセプトカー「MITSUBISHI D:X Concept(ミツビシD:Xコンセプト)」を展示した。外観は、キャビン前方からDピラーまで続くサイドウインドウと堅牢なDピラーなどで、ワイルドなイメージの「デリカらしさ」を表現。

また、ワンボックスタイプの広い室内空間には、上下動や回転するパノラミックシートなどにより、乗員すべてがゆったりと過ごせるスペースを演出する。インストルメントパネルやシートにはタン色の本革を用いることで、高級ラウンジのような上質感も醸し出している。

三菱自動車の「トライトン」(筆者撮影)
三菱自動車の「トライトン」(筆者撮影)

ちなみに、ミニバンではないが、三菱は、今回のショーで、日本に導入を予定する「トライトン」のプロトタイプも披露している。近年、トヨタの「ハイラックス」がヒットしていることにより、日本市場でも人気が高まっているピックアップトラックの新型モデルだ。

主な特徴は、新開発のラダーフレームなどにより車体の堅牢性を高め、独自の「スーパーセレクト4WD-II(SS4-II)」などにより、オフロード走破性をより向上していること。また、SUV並みの快適性や操縦安定性も備えるという。日本仕様は2列シートのダブルキャブで4WD車のみを設定し、予定価格帯(税込み)は498万円~540万円とのことだ。

スポーツモデルの出展車両

マツダの「ICONIC SP」(筆者撮影)
マツダの「MAZDA ICONIC SP」(筆者撮影)

昔からのスポーツカーファンにとって、とくに注目なのは、マツダが発表したコンパクトスポーツカー・コンセプト「MAZDA ICONIC SP(マツダ アイコニック エスピー)」ではないだろうか。流麗でスポーティなフォルムもさることながら、1980年代から1990年代に一世を風靡した往年の名車、「RX-7」が搭載していたロータリーエンジンを活用しているからだ。

ICONIC SPでは、2ローターのロータリーEVシステムを採用する。これは、モーターの発電用に軽量・ハイパワーなロータリーエンジンを使ったハイブリッドシステムで、カーボンニュートラル燃料を使うことで、環境にも配慮する。加えて、搭載バッテリーは、再生可能エネルギー由来の電力で充電すれば、実質的にカーボンニュートラルでの走行が可能となるという。

マツダの「ICONIC SP」のリヤビュー(筆者撮影)
マツダの「MAZDA ICONIC SP」のリヤビュー(筆者撮影)

しかも、パワートレインは、最高出力370PSもの高出力を発揮。「VIOLA RED(ヴィオラ・レッド)」という鮮やかな赤の車体色、格納式のリトラクタブルヘッドライト、ガルウイングドアなど、スポーツカー好きを虜にするような数々の仕様も満載だ。市販化を望む多くの声が、マツダに寄せられることが予想できる。

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