トヨタ「新型クラウン」本命4ドアセダンの正体 スポーツ、セダン、エステートの情報を読み解く
トヨタの最上級車種である「クラウン」が、2022年にフルモデルチェンジをして16代目となった。その際、まず登場したのはクロスオーバーと呼ばれる車種で、以後、スポーツ、セダン、エステートが順次追加されるとのことであった。そして今年4月、残る3車種の概要がより明らかにされた。
追加モデルの概要について
スポーツは、今秋ごろにまずハイブリッド車(HV)で発売となり、冬にはプラグインハイブリッド車(PHEV)が加わる予定である。伝統的な4ドアセダンも今秋発売の予定で、HVのほかに燃料電池車(FCV)も加わるとのことだ。エステートの販売は来年になり、HVとPHEVの選択肢となる。現在のクロスオーバーもHVのみの車種設定なので、クラウンはすべての車種がなんらかの電動機能を備えるクルマになることが明らかになった。
車体寸法は、スポーツは現行クロスオーバーに比べ全長がやや短く、車幅は逆にやや広くなる。よりスポーティな姿となるのだろう。スポーツは4ドアのスポーツSUV(スポーツ多目的車)との位置づけなので、それなりの実用性も兼ね備えた車種になるのではないか。クラウンは、現行から国内専用車ではなくグローバルカーとなるので、世界でいま人気を高めているスポーティなSUVとして、クロスオーバーに次いでスポーツはクラウンへの期待を担うことになるだろう。
伝統的な4ドアセダンは、車体全長が5メートルを超える。車幅も1890mmとなり、幅はスポーツに近い寸法だ。全体像をよりわかりやすくいえば、前型のレクサス「LS」に近い大きさといえる。現在のLSは、大型化によって前型のロングボディを超えるサイズとなり、自分で運転する高級車としてはメルセデス・ベンツ「Sクラス」に近く、手に余ると感じる消費者があるかもしれない。新型クラウンの4ドアセダンが前型LSと同等で登場すれば、自分で運転するという消費者にも選択肢のひとつと考えられるのではないか。
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