失敗を最初から恐れずに動く人が得していること 仕事の時間を劇的に減らすためには「試す」が近道
TOEICのスコアは800以上あるのに英語を話すのが苦手、という人がいる。知識があるだけに「ちゃんとした文法で話さなきゃ」「間違ったら恥ずかしい」などという気持ちが働いて、何も話せなくなることがあるそうだ。
逆にスコアが400以下でも平気で海外でビジネスを始める人もいる。つたない英語でも話してみる、間違えてもいいから話してみる。赤ちゃんが言葉を話すようになるプロセスと同じで、英語も会話を「試す」ことで身につく。
子どものころ自転車に乗り始めたときに、いきなり乗れたという人は稀だ。ほとんどの人は失敗を繰り返し、何度も「試す」ことで乗れるようになったことを思い出してほしい。
小さなイノベーションは「組み合わせ」を「試す」ことで生まれる。「試す」プロセスを何度も繰り返すうちに、脳内の点と点を結ぶ「組み合わせ」回路が磨かれる。天才や成功者は、たとえ失敗したとしても何度も「試す」ことで成功体験を得て、新しいことへの情熱や好奇心が育まれていることが多い。
やみくもに「試す」のではない
発明家のトーマス・エジソンは、数千もの失敗を経験し(試す)、電球の発明をした。それを「失敗したのではなく、うまくいかない方法を1万通り見つけただけだ」とまで豪語した。人類史に残る発明王エジソンですら「組み合わせ」を「試す」ことを幾度となく繰り返したのである。
たとえ仕事のやり方を変えて満足な結果が得られなかったとしても自分の仕事が減らないだけで、誰にも迷惑はかからない。低リスクで「試す」ことが可能な領域だ。小さなイノベーションを生み出す創造性は「試す」ほど磨かれる。
もちろん、ただやみくもに行動するのではなく「引いて考える」「組み合わせ」というステップを踏んだうえで「試す」のが、最も効率的で成果にもつながりやすい。
頭のいい人や成功している人の多くは「引いて考える」「組み合わせ」「試す」の3つのどれかを、あるいは複数を無意識に実践している。それを3つ直列にすることで、誰もがエジソンのような天才の領域を垣間見られるわけだ。
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