「センサイさん」の生きづらさを解消する思考法 考え方のクセを変えれば生きやすくなる

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もう一つは、「生きづらい」と思う原因をリストアップして、対処法を考えること。紙に書き出してみるのです。漠然とした不安でも、言葉にして「見える化」すると、原因がわかる場合があります。誰かに相談しているうちに見えてくることもあります。

ただし、相談したとしても、相手から気の利いたコメントなんて期待しないこと。

それでも、話しているうちにこんがらがった糸が見えてきます。そして、相談したら、「聞いてくれてありがとう。楽になった」と、きちんとお礼を述べておくこと。

そんな話を聞いてくれる友達は大事にしなければなりません。そして聞いてもらった以上は、今度は相手が問題を抱えたときは、いい聞き役になる。そうやって助け合えれば、お互いが寄りかからず、自立していくことができるのです。

こんがらがった糸がほぐれ出したら、その次は、どうすれば不安を解消できるのか、自分で対処法を考えます。すぐに明確な解決策は見つからないかもしれません。でも、「どうすればいいか」をじっくりと考えていくうちに、気持ちが前向きになっていき、行動を起こす気力が湧いてくるはずです。

内向型人間のほうが「よりよく」生きられる

心理学者のカール・ユングは、人間の性格分類を「内向型」「外向型」に分けています。「なんとなく生きづらい」と感じる人は、どちらかといえば「内向型」が多い。

外向型は社会や他人から評価されることで満足感を得るのに比べ、内向型は、自分の気持ちなど、内面から湧き上がる欲求を満たすことが幸福感につながるタイプ。競争が苦手で、社会よりも自分の精神を大事にする、いわば「個人主義者」。カマタ流に表現すれば「自分主義」。でも、だからこそいいのです。このタイプは、ちょっと微調整すればちょうどいいわがままに行きつきやすいのです。

アメリカの著述家スーザン・ケインが書いた『内向型人間のすごい力』(講談社)という本には、「ビル・ゲイツもガンジーも内向型人間だった!」と記されています。

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