1つめは、「フードコンテナ1つで3役をこなすこと」が挙げられます。
まずは“冷凍保存容器の役割”、次はそのまま電子レンジにかけられる“調理道具の役割”、そして最後は調理後そのまま食べられるという“お皿の役割”です。冷凍保存したものを調理器具やお皿へ移し替える手間もなく、洗い物も極力少なくできます(※フードコンテナは冷凍および電子レンジ対応可能のものを使用してください)。
2つめは、「火を使わない調理法であること」。そのため高齢者や子どもでも簡単・安心に調理できます。
3つめは、「1人分の量を作りやすい」という点。1人暮らしの方や、食事時間が異なる家族のためにも作り置きしやすいですね。
そして4つめは、冷凍することで長期保存ができるため、「フードロス対策や節約」にも役立ちます。使用するフードコンテナは、洗って何度でも使用することが可能なため、エコであることも良いところです。
フリーザーバッグの意外な盲点
食材などを冷凍する際、保存袋に入れているという方も多いかもしれません。では、フリーザーバッグ(保存袋)とコンテナには、何か違いがあるのでしょうか。
あまり意識することはないですが、実はフリーザーバッグとコンテナでは材質が異なります。ジップロック®︎の製品で見ると、フリーザーバッグはポリエチレン製、コンテナはポリプロピレン製です。耐熱・耐冷温度はそれぞれ、フリーザーバッグは100℃/-70℃、コンテナは140℃/-20℃です。一般的な家庭用の冷凍庫の温度は-18℃程度です。
一般的にはポリエチレンよりポリプロピレンのほうが高温に強いうえ、硬いので強度にも優れています。特に、フリーザーバッグで油分が多く含まれた食材や調味液を電子レンジで加熱する際は、熱くなり過ぎた油分と接した部分が溶けてしまう懸念があります。
フリーザーバッグは基本的には加熱に弱く、レンジ加熱には向かないのです。そのため、電子レンジで加熱することが前提の場合は、コンテナの使用を推奨します(※耐熱性のあるコンテナでも、油分が多いものを長時間レンジ加熱することは避けてください)。
補足として、保存袋にも「冷凍用」「冷蔵用」など種類があります。材質は同じでも冷凍用は厚みがあり、食材の乾燥や酸化をより防ぐことができるので、冷凍する場合は冷凍対応のものを選びましょう。
また、フリーザーバッグに食品を直接入れる場合、再利用せずに使い捨てたほうが安全です。目に見えない微細な傷や穴が空きやすく、雑菌なども繁殖しやすくなり、衛生面のリスクが高まるためです。
コンテナにもデメリットはあります。形状的に、フリーザーバッグのように空気を追い出して密封することができないため、どうしても食材が空気に触れて酸化しやすくなります。そのため、しっかり空気を追い出した保存袋に比べると、保存性は劣ります。また、箱型のため、冷凍室で場所を取ります。重ねてすっきりと保管はできますが、ちょっとした隙間に入れて冷凍したい、というときには向きません。
コンテナと保存袋、用途に合わせて、両方を上手に活用し冷凍保存していきたいものです。
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