1カ月以上前に買った目薬を使ってはいけない
目薬の容器を押すと、一滴の薬液が落ちてきます。このとき目薬の容器内は一時的に陰圧になります。スポイトを思い浮かべていただけるとわかりやすいかと思いますが、手の圧を緩めると、内側へと吸い込む力が働きます。
つまり、目薬の容器は外から不純物を取り込みやすく、内部で雑菌が繁殖する可能性があるということです。ここまでいえば、同じ目薬を何カ月も使い続けるリスクは想像できるでしょう。
開封し、最初に使ってから1カ月以上たった目薬を使うのは、ばい菌を目に差しているようなものといっても大げさではありません。1回でも口をつけて飲んでから1カ月たったペットボトル飲料なんて、誰も飲みませんよね。理屈としてはこれと同じです。
「古い目薬は感染症の元」──そう心得て、薬液が残っていても惜しまず「1カ月」を目途に買い替えましょう。そもそも目薬の容量は、通常、「1カ月で使い切る量」になっていません。「買い替え時に余っているのが普通」なのです。
そのうえで、なるべく目薬の容器に不純物が入らないよう注意することも大切です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら