大半の日本人は「目薬の使い方」を間違っている 目薬を差すときのポイントとは?

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知っているようで知らない「目薬」の使用ルール(写真:aijiro/PIXTA)
目薬の使い方を、実はほとんどの人が誤解しています。目のために点眼しているつもりが、使用方法が間違っているばかりに、目にばい菌を点眼していることもあるのです。
今回は、メディア出演の絶えない眼科医で、『1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる! ガボール・アイ』でも知られる平松類さんの新刊『眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』から、目薬の正しい使い方について、抜粋してご紹介します。

1カ月以上前に買った目薬を使ってはいけない

目薬の容器を押すと、一滴の薬液が落ちてきます。このとき目薬の容器内は一時的に陰圧になります。スポイトを思い浮かべていただけるとわかりやすいかと思いますが、手の圧を緩めると、内側へと吸い込む力が働きます。

つまり、目薬の容器は外から不純物を取り込みやすく、内部で雑菌が繁殖する可能性があるということです。ここまでいえば、同じ目薬を何カ月も使い続けるリスクは想像できるでしょう。

開封し、最初に使ってから1カ月以上たった目薬を使うのは、ばい菌を目に差しているようなものといっても大げさではありません。1回でも口をつけて飲んでから1カ月たったペットボトル飲料なんて、誰も飲みませんよね。理屈としてはこれと同じです。

「古い目薬は感染症の元」──そう心得て、薬液が残っていても惜しまず「1カ月」を目途に買い替えましょう。そもそも目薬の容量は、通常、「1カ月で使い切る量」になっていません。「買い替え時に余っているのが普通」なのです。

そのうえで、なるべく目薬の容器に不純物が入らないよう注意することも大切です。

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