コーヒービーン&ティーリーフが日本降臨! 銀だこ社長がホレた「老舗カフェ」の実力
このように日本での展開スピードは早そうだ。それに対し、現在25カ国で1000店舗弱というのは、やや少ないようにも思える。しかしこれは、本国での運営会社であるインターナショナル・コーヒー・アンド・ティーが、パートナーを厳しく選んでいるためだという。
「具体的な話を頂いたのが4年前。ただ、東日本大震災でいったん中断したので、2年前から交渉を再開し、本格的に動き出しました。インターナショナル・コーヒー・アンド・ティーのブランドへの思い、こだわりは非常に強く、豆の選別、焙煎、バリスタに至るまで一貫した品質管理を行っています。ですから、今回も実現するまでに『事業をきちんと維持できる企業かどうか』を厳しくチェックされました」(佐瀬社長)。
「銀だこ」との共通点は?
実は、パートナー契約の話が中断していた間、ホットランドは事業を通じた被災地復興支援に取り組んでいた。
震災後すぐのたこ焼き移動販売車派遣に続き、復興商店街「ホット横丁 石巻」の運営開始(2011年7月)、石巻市への本社移転(同年12月)などだ。「食を通じて社会に貢献する」という企業理念が、被災地で目に見える形となった。
佐瀬社長が大事にしているのが「おいしい食べ物で人を幸せにする」というポリシー。銀だこも、まず「おいしさ」という商品の力があって、全国に広まったブランドだ。そうしたところも、インターナショナル・コーヒー・アンド・ティーから高く評価されたポイントかもしれない。
「もともとは茶葉や豆の専門店としてスタートしたコーヒービーン&ティーリーフは、『川上』としての商品や品質に対するこだわりが強い。私の『食』への思いと相通じるところがあります。今後日本での事業展開においても、『商品がものを言う』店舗チェーンへと育てていきたいと思っています」(佐瀬社長)。
本家コーヒービーン&ティーリーフが掲げる理念も「お客様が探し求めていた味を提供すること」だそうだ。ホットランドとのコラボレーション、まずは東京において真価が試される。
(撮影:今井康一)
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