たこ焼き「銀だこ」、鉄板に潜む"強さ"の秘密 店舗網を急拡大!営業利益は2.8倍に

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金曜日の夜、東京・八重洲の「銀だこハイボール酒場」は大勢のサラリーマンでごった返していた

2月中旬の金曜日。冷え込んだ夜にもかかわらず、東京・八重洲の立ち飲み屋は多くのサラリーマンで賑わっていた。店の名は「銀だこハイボール酒場」。酒のあてに客が食べているのは、一口では入りきらないほどの大きなたこ焼き。それを焼き上げる“鉄板”には、銀だこ急成長の秘密が隠されていた。

たこ焼きチェーン「築地銀だこ」を展開するホットランドは2月10日、2014年12月期決算を発表した。売上高が273億円(前期比33.0%増)、本業の儲けを示す営業利益は前期比2.8倍の17.8億円だった。

オペレーションの標準化がカギ

好調だった最大の要因は、既存店の伸びが続いたことだ。SNSを活用した販売促進や新商品導入によって、銀だこの既存店売上高は前期比5.7%増を達成。「クロワッサンたい焼」がヒットした、たい焼きチェーン「銀のあん」の既存店も同60.0%増という高い伸びを記録した。

一方で、新規出店も積極的に行った。2014年度末時点で店舗数は銀だこが16店、銀のあんが9店の純増となった。国内外を合わせたグループ合計では45店の純増となり、合計店舗数は588店まで拡大した(うち、国内の銀だこは416店)。

たこ焼きのような“焼き物”のチェーン展開で難しいのが、店舗ごとのオペレーションの水準をそろえること。これまでも、外食チェーンが店舗網を急激に拡大した結果、オペレーションの劣後が目立ち始め、常連客からの信頼を失い、既存店の収益が急悪化した例は多くある。店舗網を急拡大させているホットランドが同じ轍を踏まないために取り組んでいるのが、専用機械の内製化だ。

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