この発見は、新しい呼吸法の研究に役立つ可能性があります。例えば、「息を吸わなければ集中力が途切れない」や「重要な瞬間では息を吸うのではなく、息を吐いておくとよい」などの方法が提案されるかもしれません。呼吸と集中力の関係性は、人間の活動に関わる重要な要素であり、今後さらに注目される分野となるでしょう。
集中が切れるのも実は悪くない
一方で、集中力が途切れるのも悪いことばかりではないのかもしれません。MITの研究者たちは、集中力が途切れることが学習や創造性に役立つ場合があることを明らかにしました(⑦)。
研究の結果、集中力が途切れた瞬間に注意範囲が拡大し、隠れたパターンに気づくことができることがわかりました。また、集中力を失う頻度が高い人ほどパターンに気づきやすいことも判明しました。
これは集中と脱集中の組み合わせがアイデアや創造性を発揮するうえで重要であると考えられます。したがって、集中力が途切れた際に脳をリラックスさせ、散歩やシャワーなどで学習内容を振り返ることが効率的な学習法であるといえます。
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