「バツイチ同士」の再婚はこんなにも明るい! 清々しいほどに「新婚さん」

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「実は妻もバツイチなんです。前夫はほとんど働かない人で、両親は結婚に反対したようですね。そのおかげもあって、僕は気に入られていますよ。同じ会社で長く働き続けているところに安心しているようです。義父は酒飲みなので、遊びに行くときは日本酒を持参して喜んでもらっています」

晩婚、バツイチでも初々しい2人

昨年の冬に結婚し、約半年が経った。念願の子どもはできていないが、帰宅すると夕食ができている生活に真一さんは安らぎを覚えている。結婚を機に、晴美さんは労働条件が良くなかった会社を辞め、現在は失業保険を受給しながら専業主婦をしている。

「家事は割と好きみたいですね。僕も週末に掃除ぐらいはやっています。たまに口げんかをすることはありますよ。僕は『几帳面なO型』なので、妻の大雑把なところが気になるんです。洗い物をした後のキッチンが水でビチャビチャになっていたり……。

それでいて変なところは神経質だったりする。外食は好きなのに、自分以外の素人が作った料理を食べたがらない。僕が作った料理に対して『これ、火は通っているんだよね?』と言ったときは『オレはそんなに不潔か?』と腹が立ちましたね」

長い独身生活を送っていると、生活における独特の習慣や欠点が身についてしまう。ちなみに筆者は歯磨きをいい加減に済ませていたら歯肉炎になっていた。妻から「くちクサおじさん」と呼ばれ続けて5年ぶりに歯医者に行った。

おそらく晴美さんにも真一さんに対する不満はいくつもあるはずだ。直せるところは直し、目をつむれるところはつむるしかない。真一さんと晴美さんの場合、結婚してから3カ月後に行った新婚旅行が良い転機になった。

「1週間ほどハワイでのんびり観光をして過ごしました。ケンカもしなかったし、英語が堪能な妻は頼りにもなりましたね。お互いのことがよりよくわかり、夫婦の絆が深まった気がします。妻の水着姿も良かったです。裸はいつも見ていてもビキニ姿は初めてでしたから。かわいかったな。惚れ直しました~」

勝手に言ってろ!と叫びたくなるようなおバカな新婚トークである。晩婚でも陽気で新鮮さを保っている真一さんと晴美さん。この夫婦の前途には明るく和やかな生活しか見えない。
 

大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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