「バツイチ同士」の再婚はこんなにも明るい! 清々しいほどに「新婚さん」

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「32、33歳ぐらいまでは結婚する気になれませんでした。若いうちは遊びたいし仕事にも余裕を持てません。収入も十分ではない。妻子を養う自信と責任感がありませんでした。男は30代後半で結婚すればいいだろう、と気楽に思っていましたね」

朗らかな表情で語る真一さん。都内の有力大学を卒業して以来ずっと大企業の正社員であり、小粋な着こなしをして会話も上手。モテないはずはなく、37歳のときに結婚をした。つまり最初の結婚も「晩婚」ということになるが、本人の意識ではちょうど良い年齢だったのだろう。

50歳目前で高額の結婚相談所へ

しかし、もともと情緒不安定なところがあった恋人は結婚後にすぐに心の病が悪化。1年足らずで共同生活が成り立たなくなり、離婚することになった。それでも真一さんは結婚自体に嫌気が差すことはなかったと振り返る。

「またいい人がいれば結婚したいな、と思っていました。でも、一度目よりは相手選びに慎重になったことは否めません」

離婚後、合コンや婚活サイトを通じて何人かの女性と付き合ったが再婚するには至らなかった。「付き合っているうちは楽しくても、いざ結婚となると踏み込めない」ケースが続き、二の足を踏んでいるうちに恋人から愛想を尽かされてしまうこともあった。

40代半ばを過ぎると急に子どもが欲しくなった。学生時代の同級生たちと集まると子どもの話が中心になり、年老いて車いす生活になっている母親からは「孫の顔を見るまでは死ねない」と言われている。だからこそ、50歳を目前にして背水の陣を敷くつもりで高価格帯の結婚相談所に入会したのだ。

「(紹介所に)長くいるつもりはありません。担当のアドバイザーには『3カ月以内に相手を見つけて退会します』と目標を伝えました」

真一さんは「月に2、3人」のペースでお見合いを繰り返した。男性側からでも女性側からでも「申し込み」ができて、相手がOKすればお見合いが行われる。入会金と成婚料のほか、お見合い1件につき5000円の手数料が必要だ。

「もちろん、こちらから申し込んだお見合いのほうが多いですよ。ちょっと高望みしていたので、OKしてもらえる確率は3割ぐらいでした」

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