「AIみたいな美少女」と言われる「藤咲凪」本当の姿 生放送で「2児の母」と突然告白、知られざる半生

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北海道十勝地方。帯広市を中心に雄大な自然が広がるこの場所で藤咲凪は生まれた。

「小学校の頃は1年生から5年生まで本当に内気な性格学校では誰とも話せませんでした声が出ないんです。家では普通に話せるんですけど。友達もいないし……。朝の会とかで出席確認の『はいっ!』って返事もできないくらいで。ずっと保健室登校でした」

やっと話せる友達ができたのは、5年生の頃に通ったダンス教室がきっかけだった。同学年の子とダンスを通して打ち解けることができ、話すことも自然とできるようになった。

思えば、このダンスレッスンが藤咲の芸能活動の原点であったのかもしれない。ダンスが好きになり、その後3年間通い、基礎を磨いてきた。

実はこの頃、母親と死別している。くしくも藤咲の母は結婚するまでは東京の芸能事務所に所属しタレント活動をしていた過去を持つ。

小学校時代、家では普通に話せるが外では話せなかったという(撮影:今井康一)

次第にぐれた中学時代

母との突然の別れ。話せる友達もおらず、藤咲の心は少しずつむしばまれていく。

中学校では自身の声をからかわれ、自分に自信が持てなくなった。次第に中学も不登校になり、逃げるように地元の不良グループに合流。学校をさぼり遊ぶようになる。

「この頃は本当にぐれてましたね。周りにたくさん迷惑をかけました」

学校に居場所なき藤咲が見つけた唯一の居所だった。仲間といるときは救われた気がした。

ほとんど中学に通うことはなかったものの、なんとか高校に進学。けれども素行の悪さは変わらなかった。だが、高校を必ず卒業することだけは家族と約束をしていた

そんな藤咲にも「変化」は徐々に訪れる。

アニメや漫画が好きで、人生を共に成長してきたというバイブルは『NARUTO-ナルト-』。

そうしてアニメをみているうちに次第に「声優になりたい」と思うようになった。周囲にもそう話していくうちに仲間からも、「その声ならなれるよ!」と応援の声が増えてきた。

「私にもできる!」「声優になれる!」何か根拠があるわけではないが、仲間の声に背中を押され、なぜかできる自信があった。

この根拠のない自信こそが時を経て、今の藤咲凪を作り上げることになる。

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