とみ田「2000円超え」でも高く感じない凄さの本質 「ラーメン1000円の壁」超えた店に共通すること

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既存のラーメン店の中でも、「1000円の壁」を突破し成功しているお店もあるが、この後例えば「一杯2000円」となったときには、今と同じやり方では難しくなってくると考えられる。高価格帯を今後成り立たせるためには、まず「客席回転数(回転率)からの脱却」がマストになってくるだろう。

予約制・高価格帯でラーメンを楽しむお店

ところで先日、久しぶりに松戸にある「中華蕎麦とみ田」に行ってきた。

「中華蕎麦とみ田」はラーメンデータベースでは99.753点で全国1位、食べログのラーメン部門では3.95点で全国7位(ともに2023年9月16日現在)と日本を代表する超人気店。あまりの長い行列から予約制となり、「1000円の壁」も突破。予約したお客さんのみがゆったりと時間を過ごしながらラーメンを楽しむお店に進化した。

(画像:著者撮影)

「とみ田」では現在看板メニューの「つけめん」が並(200g)で1500円。筆者は久しぶりの訪問だったので贅沢にいこうと下記を注文した。

・つけめん 小(150g) 1450円
・特選全部乗せ 味玉バージョン 1100円
・心の味ジャンボ焼売(1個) 400円
・おかわり 冷やし麺(塩) 600円


合計 3550円

2000円どころか3000円を超える超贅沢だったが、これがまったく「高い」とは感じなかったのだ。

お店に入ると店主の富田さんが明るく迎えてくれ、丸い氷の入ったグラスに水が注がれ、熱々のおしぼりとともに提供される。目の前で富田さんが一杯一杯を丁寧に仕上げていく。常連との会話を楽しみながら、緊張感も強すぎずいい空間だ。

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