起業することのリスクなんて、ほとんどない

堀江貴文×HIKAKIN 「逆転仕事論」対談<上>

HIKAKIN(ヒカキン)●YouTubeでHIKAKIN、HikakinTV、HikakinGames、HikakinBlogと4チャンネルを運営し、動画の総アクセス数は18億回を突破、チャンネル登録者数は計540万人以上、月間アクセスは1億回を超える。ビートボックスでは、ポップスからゲームミュージックに至るまで様々なジャンルを口だけで再現。そのスキルは世界が絶賛。2013年にはエアロスミスのツアーに参加。シンガポール、大阪で共演し世界中にその名を轟かせた。また「僕の仕事はYouTube」「400万人に愛されるYouTuberのつくり方」も出版。

HIKAKIN:僕の場合、動画をアップし始めた頃、周りのパフォーマーは口には出さないけど「いやいや、ネットなんかやっていてもダメだろう。お前、人前でパフォーマンスできるの?」という雰囲気でした。それでも、続けていくうちに手応えが出てきました。

堀江:日本人らしい反応だよね。リスクがまったくない挑戦でも何だかんだ言い訳してやらない。そのくせ、冷静に考えたらリスクだらけのことでも、みんながやっていると何の疑問も持たずにやるんだよね。

HIKAKIN:そうかもしれないですね。

堀江:だって、大学に行くのなんて私立だったら年間100万円以上かかりますよ。それ本当に回収できるか考えてる?って思います。みんなが行ってるから自分も行かないとって大学行って、奨学金が返せなくて困ってますとか言い出す人はバカじゃないかと思う。

HIKAKIN:みんながやってるからって安心しちゃうんですね。

堀江:今だったら寿司職人の養成学校行って、海外で寿司屋をやったほうが可能性がある。あまりやっている人がいないからってリスクがあると勘違いしないほうがいい。僕も、東大を出て起業する人なんて当時はいなかったから浮いていたけど、最悪、塾講師でもやれば生きていけたし、起業するリスクはまったく感じなかった。

それに、起業する人は集団生活になじめなくてそうせざるを得なかった人が多いから、失礼な話ですけどそれほど優秀じゃない人もたくさんいる。それでも社員30、40人の会社を経営していたりする。頭がいいから起業して成功しているわけじゃなくて、とりあえずやってみることの方が大事なんだなということがすごくよくわかりました。

HIKAKINも、一昨年ぐらいにYouTubeでゲームの実況が話題になり始めたら、すかさず始めたでしょう?

HIKAKIN:ゲーム実況が人気になった時に、「俺はコメディアンだからそんなのやらないし、すぐに流されていたらダメ」という人もいましたけど、僕は誰よりも早くゲーム実況を始めました。結果的に、1本目をアップした瞬間に視聴者数が増えて、やってよかったと思いましたね。僕が始めた後、ゲーム実況に挑戦する人と頑固にやらない人で分かれましたけど、挑戦した人は今でも第一線で活躍していると思います。

堀江:失敗してもいいんだよね。1回失敗すると、「また、ゼロになるだけ」って思えるようになって、逆に楽になるんですよ。そういう意味で楽観的な人は得ですね。悩む人は起業には向いてない。

(撮影:梅谷秀司)

※後編は5月22日(金)に公開予定です。

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